2008-06-20

複雑な、食の、連立方程式

午前、県民相談。午後、党務。
夜、支援団体会合参加。

につき、今日は、食料自給率について。

今週の日経ビジネスの特集に、
何とも深く、
考えさせられてしまったからである。

ご承知の通り、
わが国の食料自給率は、

カロリーベースで39%(2006年度農水省調べ)、となった。

これは50年前に比べて、ほぼ半減、
の深刻なレベルである。

ちなみに、2006年時点で、同自給率が100%を超えているのは、
アメリカ、フランス、カナダ、オーストラリア、の4カ国。

オーストラリアにいたっては、なんと237%、である。

んっ?

100%を超えるって、どういう意味?
237%って、どういうこと?

頭の中をうずまく謎を調べて、みた。

同指標は、国民が消費する食料を、全部カロリー換算して、
それをどのくらい自国で賄えているか、という目安であり、

数値は、その余裕の大きさを表す、といえそうだ。

でも、
なんでカロリーなんだろう?

それって、栄養価を表すエネルギーの単位だけど、
これは作る作物、獲れる水産物などによっても違うなぁ、

と、さらに調べていくと、
食料自給率にもいろいろあることがわかった。

例えば。

わが国の食料自給率を生産額ベースでみると、2006年度で68%。
これだと、50年前の約20%減、である。

また、米・麦・大麦・裸麦などの主食用穀物の自給率でみると、
2006年度は約60%、50年前の約25%減、となる。

その他様々な自給率指標があるが、
いずれも着実に減少している、

もしくは、外国への依存が確実に高まっている、
ということはいえそうだ。

一方、意外だったのは。
というか、単に私が浅学だったのだが。

例えば、鶏肉の品目自給率は96%だが、
トウモロコシなど、鶏を育てるための飼料の国内自給率は、9.7%。

したがって、鶏肉のカロリーベースでの自給率は、
96% × 9.7% = 約9%。

96%と、ほとんど自国で育てているにもかかわらず、
カロリーベースだと、わずか9%になるのである。

食料自給率は、正しく読み解かねばならない、と思った。

もう1つ。
食べ残しの、食品生ゴミ。

野菜をむいた皮とか、魚の骨などの、いわゆる、調理くず、ではなく。
純粋なる食べ残し、飲み残し、である。

この食品生ゴミを、カロリーベースに換算すると、なんと35%。

ということは、わが国のカロリーベースでの食料自給率は、
食べ残しをなくせば、39%+35% = 74%、ということになる。

驚きは、それだけではない。
その食品生ゴミを金額換算すると、約11兆円、だそうだ。

これは、国内の農水産業の年間生産額とほぼ同じ、であり、
換言すると、
国内で作った農作物をそのまま捨てている、ということになる。

さらにこれは、
世界の食糧援助量の約3倍に相当(2004農水省「食料需給表」)、
ということらしい。

食べ残しをしない、

それだけで、カロリーベース食料自給率は上がり、
世界の多くの人々と国々を救える、のだ。しかも、簡単に。

食料自給率は、消費する私たちを映す鏡でもある、と思った。

この間、県民の皆様との対話の中で多く寄せられた、
食の危機に関するご要望の数々を思うと。

食料自給率から見えてくるものの大きさを、痛感する。

農業を始めとする第一次産業の復興と担い手問題、
限界集落化する農村問題、少子高齢化問題、

安心・安全に不信が広がる食品問題、消費者問題、
食料生ゴミの処理・再生を始めとした環境問題、

今、注目されているFTAやEPAなどの貿易問題、
輸入・生産・流通・消費の全プロセスに絡む、エネルギー問題。

すべてが密接につながる、複雑な連立方程式、だ。
が、残念ながら、答は、霞が関にも永田町にも、ない。

ないなら創る覚悟で。

これを、皆様とともに解いてまいりたい、
と、記事を読みながら真剣に、思った。

��写真は、日経ビジネス2008.6.16号。)


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