2014-05-30

四国議連総会
















本日は、高松で開催された

四国公共交通議連、
四国観光議連、
林活議連四国地方連絡会議

2014年度総会に出席しました。

私が県理事を務める四国観光議連総会では、

日本観光振興協会理事・四国支部長の
梅原利之氏から

「四国に新幹線を」と題した講演がありました。

梅原先生の講演は幾度となく拝聴しておりますが、
いつも、日本に対するロマンに溢れています。

本日も、梅原節は健在でした。

日本で初めて新幹線が開通したのは1964年、

本年ちょうど50周年を迎えることになります。

東京~大阪を約4時間で結ぶ東海道新幹線は、
当時、夢の超特急といわれましたが、

この壮大な事業を計画段階から指揮したのは、
実は本県西条市ご出身の、故・十河信二国鉄総裁。

知る人ぞ知る新幹線の父、です。

その十河総裁の信念というものから話を起こされ、

北海道・北陸・九州が着々と着工が進む中、
今後の建設予定を含め、

新幹線整備のメドが立っていない方面は
全国で四国だけであること、

四国の鉄道高速化検討準備会による
本年4月の基礎調査結果によれば

費用便益比B/C1を超える新幹線整備は
十分可能であること、

そもそも瀬戸大橋は
新幹線規格となっていること、

などを挙げられ、

これからは、四国4県民の
四国新幹線実現に向けた機運の醸成が
極めて重要と指摘し、話を結ばれました。

先の基礎調査における路線案では、

最もB/Cが高いのは
岡山~高知間と松山~徳島間を結ぶX(エックス)字型で、

建設延長302㎞、概算事業費15,300億円、
経済波及効果を年169億円としています。

十河総裁も夢見た四国新幹線。

開通50周年にあたる本年、

その壮大なプロジェクトは
ようやく議論の入口に立ったばかりですが、

四国・愛媛の100年先の未来を見据え、
しっかりとした結論を導いてまいりたいと思います。

2014-05-27

常任委員会視察②














昨日に続いて、
本日は新居浜市からスタート。

最初に、
県立新居浜特別支援学校を視察し、

印南校長、西原特別支援教育課長から
話を伺いました。

同校は2011年、
今治特別支援学校分校から独立し、開校。

児童生徒の増加に伴い
教室不足が生じたため、

昨年3月に校舎を新築。

同年4月から、

キャリア教育の取組みとして
高等部に産業科を配置するとともに、

来年4月には

肢体不自由児を対象とする分校の開設が
予定されているとのこと。

東予東部地域における
障がい児教育のセンター校として、

地域の期待も
ますます大きなものとなっています。

特に、

小中高一貫で、

11人の発達段階とニーズに応じながら取り組まれる
同校のキャリア教育の熱心さには

目を瞠るものがありました。

高等部では、校内学習だけでなく、

地域の事業所等で現場実習を重ねることで、

卒業後の就労、社会での自立に必要な
知識・技能・態度をより深く学ぶことができます。

学校関係者のそうした努力により

就職率は年々向上し、
昨年度は30%を超えています。

業種別では農業関係の他、近年では、

介護やクリーニングなど
サービス業への就職が増えてきているとのことでした。

子供たちの将来における自立は
保護者の皆様にとって、共通にして最大の願い。

さらなる同校の教育成果に期待を寄せたいと思います。

その後、西条市大保木の峰地区に移動し、

2011年の台風により発生した
地すべり危険箇所に対し手当を行った
緊急対策工事の状況を視察しました。

地すべり危険箇所は、

被害想定面積が5ha(市街化区域等では2ha)以上
で指定され、

中山間地の多い本県では、
全県で約500箇所存在します。

ゲリラ豪雨などの異常気象や
南海トラフ地震が懸念される昨今。

国や自治体と連携し、

できるだけ早期の対策実現をめざし
取り組んでまいりたいと思います。

2014-05-26

常任委員会視察①





















5/26272日間、

文教警察委員会・建設委員会合同で、
東予地域5か所の視察を行いました。

最初の視察地は、
今治市のしまなみ海道沿線サイクリングコース。

自転車利用者と歩行者の安全対策や、
利便性向上に向けた基盤整備の状況を確認しました。

ブルーラインの延長や、

路面標示・案内サイン・距離標・国際標記・駐輪施設
の設置など、

サイクリストの聖地としての
着実な整備の進展が見られました。

2か所目は、今治警察署。

1964年に建築された旧庁舎の
老朽化・狭隘化に対応するため、

この間建替え工事が進められ、

昨年10月完成、

同年11月から業務が開始されたばかりの
新庁舎に伺いました。

総事業費177,000万円。

地上6階建ての堂々たる佇まいは、

県内第2の都市であり、
広範な島嶼部を管轄する今治市にとって、

正に安全安心のシンボル、
といえるのではないでしょうか。

万一の大規模災害発生時における
警察活動の拠点施設としても
大いに期待したいと思います。

3か所目は、今治小松自動車道の内、

今治湯ノ浦ICから今治朝倉ICまでの5.7㎞区間。

工事は順調に推移しており、
後は今治ICまで残る4.6㎞です。

昨年度から用地買収に着手した段階ですが、

これが完成すれば
本州から本県への直接乗り入れが可能となり、

物流の大動脈となるのは間違いありません。

道は、繋がるほどに価値が高まります。

一方で、

どんな変化もそこには
光と影、正と負の両面が存在するも事実です。

負の側面も十分考慮に入れ、

本県としてできるだけ早期の、

そして万全の全線開通を
目指してまいりたいと思います。

2014-05-25

キウイフルーツかいよう病に対する意見交換会
















本年4月に発生した
「キウイフルーツかいよう病」は、

全国一の生産地である本県にあって、
農業関係者に極めて深刻な打撃を与えています。

本日は、公明党参議院議員の
横山信一・農林水産大臣政務官に随行する形で、

中村県知事や東予地域の県議会議員とともに
JA東予園芸を訪問し、

関係各位よりご要望をお伺いしました。

JAではこれまで、被害の感染拡大を防ぐため
発生園での全伐採を指導し、

生産者もそれに応じてこられたわけですが、
出席者からは様々な悲痛の声が寄せられました。

4反中2反を伐採し、心が折れそうだ。
絶望から勇気が湧いてくる施策をお願いしたい。

病気に強い品種や農薬の開発をお願いしたい。

園地の資産に対する補償を検討してほしい。

今より利用しやすい共済制度を作ってほしい。

設備投資で銀行から融資を受けたばかり、
なのに全伐採。
収入の見通しが数年先という状況の中、助けてほしい。

訥々と訴えるキウイ農家の皆様のお話に、
終始、胸が締めつけられる思いでした。

この間、私たち公明党県議団は、

5/17に石田のりとし衆院議員とともに
西条市の現地視察を行い、

5/19に中村知事あてに
本件に関する要望書を提出、

そして、本日の公明党・横山政務官の現地入り
と対策に取組んでまいりました。

しかし、現時点では
感染経路の特定にも至っていません。

本日、生産者からお伺いした
悲痛とも言うべき思いを真摯に受け止め、

感染経路の解明、

風評被害の防止対策、

生産農家の支援措置など、

可能な限りの対策実施に向けて
さらなる努力を続けてまいりたいと思います。