2014-06-23

6月議会開会













本日、6月議会が開会。

606,860万円の補正予算案をはじめ、

キウイフルーツかいよう病対策など
当面する諸案件に関する議案が上程されました。

今回の補正は、

かいよう病緊急対策、

経済・観光・教育・医療・福祉など
重要課題への対策強化、

国費を受けた追加公共事業による
景気の下支え、

3つの柱立てで構成されています。

その中でも、

先日の、東予地域における
キウイフルーツ生産農家の要望を受けた形で、

早速、緊急対策事業費が盛り込まれていました。

感染予防のための
防風ネット・雨よけハウス整備への支援等で3,744万円。

理事者のフレキシブルな対応を
高く評価したいと思いますし、

競争力の高い産業をターゲットにした
人材育成や商品開発・販路開拓支援、

しまなみ海道の自転車無料化支援、

放課後児童クラブ整備に対する支援、

高校におけるグローバルリーダーの育成など、

これらは、
私がこれまで提言を重ねてきた事項でもあり、

それだけに、とても心強いものを感じます。

委員会も含め閉会日まで、
しっかり審査してまいりたいと思います。

2014-06-11

CLT普及に向けた高知県の取組み
















本日は、公明党議員団で

高知県庁(林業振興・環境部)と

高知おおとよ製材㈱様を訪問し、

CLTの利用促進に向けた取組み
について視察しました。

CLTとは、

木材板を各層で互いに直交するように
重ねて接着した厚型パネルの呼称で、

昨年12月に
日本農林規格(JAS)として制定されました。

CLTの最大の特徴は、

寸法変化が少ない点、

木目の弱い軸方向に対しても
一定の強さを発揮する点が挙げられ、

軽量・安価・強度・施工の簡便性など、

そのパフォーマンスの良さから、

欧米では中層・大規模建築物において、
CLTが今、急速に普及しているそうです。

本県同様、森林県である高知県では、

こうした世界の趨勢を取り入れ、

木材需要の低迷を打破するため、

2012年から、県を挙げて
CLTの普及促進に取り組んでいるのです。

県庁にてレクチャを受けた後、
私たちは大豊町に移動し、

本年3月に完成したばかりの

CLTパネル建築国内第1号となる
高知おおとよ製材㈱社宅を見学しました。

3階建て5戸使用、床面積は267㎡。

一見、RC構造に見えますが、
躯体はすべてCLTパネル。

特筆すべきは、
組立て作業に要したのは約2日ということで、

鉄筋コンクリート建築では
とても考えられない簡便さです。

そんな同社宅を生み出す
プラットフォームとなったのは、

尾崎知事を顧問として
昨年7月に設立されたCLT建築推進協議会。

高知県では今後、

県信連事務所ビル、

四万十町の県農業研修宿泊施設、

本山町庁舎

などのCLTプロジェクトが予定されており、

それらを推進する中で

課題の洗い出しや技術・ノウハウの蓄積を図り、
可能性あふれるCLT市場を開拓していきたい

とのことでした。

さすが森林率全国第1位の高知、

と感嘆しつつも、

本県も遅れを取ることなく

CLT市場開拓に向けた取組みを
加速させなければならない、

と議員団で決意。

本県木材のさらなる需要創出のため、

CLT普及をめざし積極的に取り組んでまいります。

(写真は、CLTパネルを小さなブロックに断裁したもの。
木材板各層を交錯させたパネル構造がよくわかります。)