本日は、公明党議員団で
高知県庁(林業振興・環境部)と
高知おおとよ製材㈱様を訪問し、
CLTの利用促進に向けた取組み
について視察しました。
CLTとは、
木材板を各層で互いに直交するように
重ねて接着した厚型パネルの呼称で、
昨年12月に
日本農林規格(JAS)として制定されました。
CLTの最大の特徴は、
寸法変化が少ない点、
木目の弱い軸方向に対しても
一定の強さを発揮する点が挙げられ、
軽量・安価・強度・施工の簡便性など、
そのパフォーマンスの良さから、
欧米では中層・大規模建築物において、
CLTが今、急速に普及しているそうです。
本県同様、森林県である高知県では、
こうした世界の趨勢を取り入れ、
木材需要の低迷を打破するため、
2012年から、県を挙げて
CLTの普及促進に取り組んでいるのです。
県庁にてレクチャを受けた後、
私たちは大豊町に移動し、
本年3月に完成したばかりの
CLTパネル建築国内第1号となる
高知おおとよ製材㈱社宅を見学しました。
3階建て5戸使用、床面積は267㎡。
一見、RC構造に見えますが、
躯体はすべてCLTパネル。
特筆すべきは、
組立て作業に要したのは約2日ということで、
鉄筋コンクリート建築では
とても考えられない簡便さです。
そんな同社宅を生み出す
プラットフォームとなったのは、
尾崎知事を顧問として
昨年7月に設立されたCLT建築推進協議会。
高知県では今後、
県信連事務所ビル、
四万十町の県農業研修宿泊施設、
本山町庁舎
などのCLTプロジェクトが予定されており、
それらを推進する中で
課題の洗い出しや技術・ノウハウの蓄積を図り、
可能性あふれるCLT市場を開拓していきたい
とのことでした。
さすが森林率全国第1位の高知、
と感嘆しつつも、
本県も遅れを取ることなく
CLT市場開拓に向けた取組みを
加速させなければならない、
と議員団で決意。
本県木材のさらなる需要創出のため、
CLT普及をめざし積極的に取り組んでまいります。
(写真は、CLTパネルを小さなブロックに断裁したもの。
木材板各層を交錯させたパネル構造がよくわかります。)
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