2008-06-15

タバコ増税は是か非か、の前に

午前、夜と、市内にて、
壮年支持者の対話集会に参加させて頂いた。

あいにくの雨天にも関わらず、
また日曜日にも関わらず、

たくさんの皆様にご参集頂き、
心より御礼申し上げたい。

今日も、1つのご意見も漏らさぬよう。

手を動かしながら書きとめ、
脳に汗をかきながら、
忌憚なく、意見を交換させて頂いた。

やはり、いずれの地域であっても、
政治に対する庶民の感じ方は一緒だな、と思う。

官僚の不正とムダを廃し、その堕落を改善せよ。
国会議員は自ら身を削り、定数を削減し、特権を廃止せよ。

そして、それを公明党がリードせよ、である。

しっかりと重く、受けとめさせて頂いた。
国につなぎ、県下で連携して取り組んでまいりたい。

その中で、
今までの対話集会で出なかった話題があった。

タバコ税の増税について、である。

ご承知の通り、この間、降って沸いたように、
マスコミで報道され始めた、この話題。

参加者の意見が、割れた。

まず、口火を切られたのは、増税反対の方々。

タバコは嗜好品であり、吸う吸わないは個人の自由。
他人に迷惑をかけない限り、吸う自由はあっていいはずだ。

たしかに、喫煙者は、すっかり世の中の少数派になったが、
少数派が反対の声を上げても所詮少数派、ともいうべき、
取りやすいところから取る、という安易な発想に腹が立つ。

1箱1,000円となると、
庶民にはなかなか手が出ないことは、わかっているはずだ。

私たちには、
それでも吸いたいなら、生活を切り詰めてでも吸え、
もしくは、貧乏人は吸うな、というメッセージにしか映らない。

それこそ、弱者切捨てではないか。

一方、増税賛成の方々は。

いくら喫煙スペースを作り、分煙を強化しても、
マナーを弁えず、他人に迷惑をかける喫煙者は減らない。

医学的にも。

周囲はもちろん、喫煙者本人のためにもならないタバコは、
この際、国がはっきりと、NO!、と打ち出すべきだ。

例えば、1箱5,000円くらいにすると、大いに禁煙が進む。

そうすると、肺がん患者も減り、医療費も抑制できるし、
タバコ税を禁煙治療の財源に当てれば、一石二鳥だ。

などなど、思いのほか、白熱の論議となった。

さて。

タバコ増税の是非はちょっと置いて、
今回の話題の出発点に戻りたい。

その基点は、そもそも、税財源不足という前提条件があって、
その中で、増大する社会保障費の財源をどうするか、であった。

で、一足飛びに、タバコ税増税は上記財源に資するか、
ということにどうもなっているのだが、待てよ、と思う。

その、ずっとずっと前に、すべきことは、
前提条件の見直しではないか。

行政のムダをなくし、人員削減を図り、改善と効率化を図った上で、
それでもこれ以上歳出カットもできず、財源も捻出できません、
ということを、国は、国民の皆様にしっかりと、示すことであろう。

参加者によると、その努力が一向に見えてこない、のである。

政治家は、国会議員の定数削減を、なぜ言わないのか。
小さな政府を掲げながら、なぜ公務員をもっと削減しないのか、等など。

要は、政治家も官僚も。

自ら身を削り、自らの痛みを伴った改革を行なわない限り、
国民に負担増を言うな、である。

タバコ税の増税からタバコの是非に議論が移っても、
最後は結局、そこに落ち着くのだ。

それが庶民の声であり、そして正論、なのである。

庶民の求める政治を、今日も、
五感か六感かは知らず、身をもって覚えさせて頂いた。

皆様に、感謝が、尽きない。
自身、実践あるのみ、だ。


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