2008-05-03

流れに気づく力、流れを変える力

今日から、ゴールデンウィーク。
思えば、ここ10年来で初めての、オフだ。

大いに家族サービスをして、
ゆったりと英気を養いたい、

という思うとはうらはらに。

家内も子どもたちも用事で忙しい、らしい。

仕方なく、
というか、じゃあ、読書となり。


1冊目、「小沢一郎 独走す」(浅川 博忠著)。

今の政局は、角福戦争の系譜である、
と、小沢氏の同級生が、その足跡を検証する。

2冊目、「小沢民主党は信用できるか」(高市 早苗著)。

信用できない、とした自民党の視座で貫かれ、
登場人物も多いが、結局、オチは政界再編、である。

3冊目、「デフレは終わらない」(上野 泰也著)。

原油をはじめ、軒並み輸入原材料の高騰が続く中、
それでもインフレにはならず、デフレは続く、としている。

4冊目、「ルポ貧困大国アメリカ」(堤 未果著)。

歴史ではない、
現在進行形のアメリカという国について。

7年前の、あの9・11以来、かの国で進行しているのは、
民衆をターゲットとした国家レベルの貧困ビジネスである、と。

そして、それは、新自由主義政策の名のもとに、
日本にも同じ図式が、もはや大きなうねりとなりつつある、という。

政界の系譜といい、経済の基調といい、政策の背景といい。
そこにあるものは“流れ”であろう。

今や世界は、完全に、リンクしている。
北京で1匹の蝶が羽ばたくと、である。

私たちの現在と未来に対する警鐘は、
まさに、その“流れ”の中にこそ、ある。

その“流れ”に気づく力と、“流れ”を変える力の両方を、
私たちは持たねばならない。

すべての国民が、
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を侵されないように。

身も気も引き締まる今日は、まさに、憲法記念日である。


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