2008-05-14

人間とは奇跡、を思う

終日、政務。
県民相談の進捗、多々あり。

夕方、夜までの時間を縫って、県美術館に足を運び、
催事の内、「人体の不思議展」を鑑賞することにした。

感想の前に。

どんなイベントであれ。
参加して私がまずチェックするのは、お客様、である。

どんな方が、誰と、どんな理由で、どこから・・・。
と、勝手ながら、いろいろ推測をするのである。

というより、してしまう、
これは広告業界ならではの反射神経であろう。

今回、まず、気づいたのは、全体的な空気の若さである。

2、3人単位の女子中高生と、
20代の若いカップルが、やけに目につく。

これは、夕方という時間帯によるものか、特有の口コミによるものか。
それとも、純粋な好奇心か、怖いもの見たさか。

また、小学生のお子様連れのご家族が多い印象も受けた。

そのパパ・ママたちもきっと30代だろう、という若さなのだが、
こちらは教育の一環で、ということに違いない。

何しろ展示内容は、すべて本物の人体、なのだから。

さて、鑑賞後。
私の脳裏に浮かんだものは、生命に対する畏敬、であった。

人体は、精緻にして完璧な調和、というしかなく。
人間とは、奇跡、と思った。

そして、
生命に対して荒んだ、感度に暗い時代にあって。

奇跡に対する感動や、畏敬の念といった、
人間にとって普遍の価値に、もっと光を、もっと力を、と思う。

そういう感性と共感を広げる力を人間はもともと備えているし、
思い出しさえすれば、もともとそのようにできているのだ、と思う。

そんな確信を深めさせてくれた、実に貴重で有意義な催事であった。


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