2007-12-03

紳助さんと東国原知事の、さすが

毎日、ブログを綴りながら、思うこと。
それは、アクセス頂く皆様のことである。

どんなことに興味を示し、何を感じられているのか。
そんなことを、考える。

そして、
その日のテーマによって、アクセス数に違いがあることを考えると。

興味の広さとか狭さのようなものが、あるような気がするし、
アクセス数からすると、読書に関することは、わりと興味が広いのかもしれない。

ということで、先週、読んだ本。

「ニッポンを繁盛させる方法」(島田紳助・東国原英夫/角川書店)。
説明するまでもなく、今をときめく、お二人の対談集である。

感想をひとことでいうと。
あっという間に楽しく読めて、グッと政治を身近に感じさせる本、だ。

東国原宮崎県知事は、連日、話題が褪せることもないので割愛するが、
私は、島田紳助さんというと、吉本興業元常務の木村政雄さんを思い出す。

いつかの講演で、木村さんは、人間の賞味期限、というお話をされた。

当時、漫才ブームからお笑いブームへと続く渦中でブレイク中の紳助さんの、
タレントとしての賞味期限をどうしたら延ばせるか、と考えていたところに、
政経TV番組・サンデープロジェクトの司会の話が舞い込んできたという。

チャンスだ!と木村さんは考えたが、紳助さんは不安と恐怖に駆られたという。
できへん、わからへん、と本番直前まで震えたという。

しかし、その後の大活躍は、皆様ご存知の通りである。
紳助さんの勇気と猛勉強の努力が、また新たな才能を開花させたのであった。

そのエピソードを通して、木村さんは力強く言い切った。

タレントとして賞味期限を延ばすということは、進化するということだ。
そして、変われないものは、消えていく、と。

当時の木村さんのお話に、ビジネスもまた然りだ、と強く頷いたことを覚えている。
いみじくも、紳助さんは同著で、大要、次のように書いている。

“人気が落ちるタレントと、20年以上にわたって生き残っているタレントは根本的に違う。
長く続いているタレントには理由があり、その1つは、毎年進化していることだ。”

“県も個人も同じで、毎年進化し続けないといけない。
そのカギは、知事が、政治家が、県民に夢を語ることだ。”

話しを戻すと。
この本に特に学びたいのは、タレントと元タレントの現職知事という、お二人の目線だ。

きっちりと、庶民を見つめているのである。
そして、私たちと同じ立ち位置から、日本再生を問いかけてくるのである。

ユニークで鋭いアイデアがバンバン出てくるが、その都度、
な、アンタもそう思わへん、せやろ、と語りかけられる思いがするのである。

肩の触れ合う立ち位置から、同じ目線で、せやろ、と微笑まれると、思わず、
せやな、というのが人情ということを、プロのお二人は、ちゃんとわかっている。

翻って、今の政治が生活者にとって、どの位置で行われているか。
そこからして間違い、ということがないように、よくよく考えさせられた1冊であった。


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