2007-12-21

ナミねぇさんに、お会いした

午後、山本ひろし参議院議員とともに、
社会福祉法人プロップ・ステーション(神戸市)を訪れ、
ナミねぇ、こと、竹中ナミ理事長との面談と同事業の視察を行なった。
��ご参照URL⇒ http://www.prop.or.jp/ )

そのひとときの全てが、私にとって、目からウロコであり、
パワフルでアグレッシブな生き様そのものに、感銘を受け、衝撃を覚えた。

彼女のめざすビジョンは、もはや、福祉というカテゴライズでは収まりきらない。
その存在は、ユニバーサル社会のイノベータというべきである。

というのが、面談を終えた私の結論だ。

彼女には35歳になる重症心身障害児の長女がいるが、
その娘さんの療育を通した様々な経験を経て、1991年にプロップ・ステーションを立ち上げる。

創設時のスローガンは「チャレンジドを納税者にできる日本」である。

主語は、「日本」である。
ケタが違うのである。

その理念を軸に、16星霜。
彼女と彼女の仲間たちがめざす取り組みは、政・官・財・学・マスコミ等に強烈な触発を与えた。

やがて、関係者のみならず、各界第一線で活躍する方々が続々とその理念に共鳴し、今や一大応援団となって、
ユニバーサル社会実現に向けた潮流が、一段と水かさを増しながら広がっているといえよう。

彼女は、自身のこれまでの活動を振り返りながら、語った。

障害者福祉というとき、そこには必ず温かい言葉が満ち溢れている。
が、同時に。

与えるものと与えられるもの、という、一方通行以上の関係にはなれない淋しさと矛盾が、そこにはある。

一方、チャレンジドが納税者になる、つまり、働くというとき、彼らには仕事の厳しさが求められる。
が、それを克服し乗り越えたとき。

彼らは、誰かから求められる喜び、という元気と、人間としての誇りを得ることができる。

そう確信するからこそ、チャレンジドが働ける場を創ろう、働けるチャレンジドを創ろう、と取り組んできた。

そして、これから本当に創りたいのは、そうした社会の “働き方”そのもの、つまり、
チャレンジドも健常者も、ともに所と理解を得て共存できる社会のしくみ全体である、と。

私が彼女を、ユニバーサル社会のイノベータと結論したのは、このことである。
第2、第3のナミねぇさんが現れ、これに続くだろう。

もう1つ付加するなら、彼女こそは政治家である。
国民が安心して暮らせる社会にしていくのが、政治家の仕事の本質なのだから。

翻って、わが愛媛を思うとき。
私がめざす、生活者満足度日本一というのは、ユニバーサル社会そのものであることに気づく。

ナミねぇさんの情熱と視座に学ばせて頂いた、貴重なひとときに心から感謝するとともに、
早速、明日から、新たなチャレンジを始めたい、と思う。

��写真:左から、山本ひろし参議院議員、ナミねぇこと竹中理事長、私)


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