2008-01-30

足下を掘れ、そこに泉あり、を思う

午後、高知市で開催された、中小企業基盤整備機構(略称:中小機構)四国支部主催の
��地域資源活用フォーラムin高知」に参加した。
��ご参照URL⇒ http://www.smrj.go.jp/chiikishigen/jimukyoku/shikoku/033082.html )

地域活性化特別委員会に所属する私にとって、
いくつもの触発と感動、そして、ある種の確信を得た、実に貴重なひとときとなった。

フォーラムは、㈱玄 代表取締役の政所利子氏による基調講演から始まった。
テーマは、「四国ブランド活性化戦略」。


濃密に、感動した。
おそらく今。

国民・県民の皆様が、あるいは生活者が、最も聞きたいのは、こういう話なんだ、
つまり、私たちにもできる、という希望とか予感、そんな気持ちにさせる講演であった。

へき地から限界集落まで、いわゆる田舎と呼ばれる、地方の私たちには、ナイ、がいっぱいある。
お金がナイ、仕事がナイ、学校がナイ、病院がナイ。

そのナイナイづくしの中で、最大の課題は、人材がいないこと、と巷間いわれるが、
そうではない、と政所氏はキッパリ否定する。

人材はいる、ただ、活躍の場がないだけだ、と。

もちろん、その場は与えられるものではない。
かつて全盛時代の公共事業や補助金事業という幻想は、完全に捨てなければならないであろう。

与えられるのではなく、自分たちで創っていく。
そのことが時代の要請であり、地域活性化の前提なのだ。

そして、その活性化の本質は。
地域固有の資源を地域住民が主体となって掘り起こし、地域外から魅力ある経営資源に転換させること、と氏はいう。

完全に、同意するし、そのことは機会あるごとに私も訴えてきた。
今後さらに呼びかけを強めながら、1つでも2つでもカタチあるものにしていきたい、と強く思うのである。

土壇場から元気になった事例は、全国にこんなにもあるのか、と釘付けで講演を拝聴する中で、
高知県津野町のエピソードが出てきた。

廃校を利用した農村交流施設「森の巣箱」という取組みだ。
どうやって、と思うほど全国からお客様が訪ねてくるのだそうだ。
��ご参照URL⇒ http://www.town.kochi-tsuno.lg.jp/kanko_manabu.html )

あっという間の興味が尽きない基調講演に続いて行なわれたのは、パネルディスカッション。

��素材とマーケットの出会い」と題して、私の元上司である三井文博氏のコーディネートにより、
基調講演の政所氏と、観光カリスマ百選に選ばれた、知る人ぞ知る3氏(下記参照)で行なわれた。

そのうちの1人は、わが愛媛・旧双海町が生んだ、あの若松進一さんである。
お約束どおり、会場は、爆笑の渦、である。心からの感動とともに。

その観光カリスマ3氏の成功事例に共通するものは、何だったか。

それは、今ここにあるもの、つまり地域固有の素材に、新たな価値と解釈を与え、
小さな共感の輪を身近から地道に広げながら、新たなマーケットを拓いてきたということであったろう。

地域活性化は、新たなマーケットづくり。

地域資源の活用による、従来でも既存でもない、新たなマーケットは何か、考え続けたいし、
今日得た、心に広がる感動と希望を、県下の1人でも多くの方に広げていきたい、と思った。

帰り道、高知自動車道のトンネルをいくつも抜けながら。
足下を掘れ、そこに泉あり、との先哲の言がふと浮かんだ。

��写真:左から、
中小機構四国地域支援事務局GM・ADK四国支社長 三井文博氏、
〈http://www.smrj.go.jp/shikoku/index.html〉〈http://www.adk.jp/index_ja.html〉
㈱玄 代表取締役 政所 利子氏、
〈http://www.kouryu.or.jp/hitodukuri/iinprofeel/Profeel_mandokoro.htm〉
農事組合法人伊賀の里モクモク手づくりファーム 専務理事 吉田 修氏、
〈http://www.moku-moku.com/〉
夕日のミュージアム名誉館長 若松進一氏、
〈http://yuuhi.jp/〉
馬路村農協代表理事組合長・馬路村観光協会長 東谷望史氏
〈http://www.yuzu.or.jp/〉)


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