2008-04-06

東京ミッドタウンでのユビキタス体験、に思う

午前、支持者会合に参加させて頂く。
午後、自宅にて政務。

につき、上京ネタ第4弾。
今日は、東京ミッドタウン、について。

昨年3月のグランドオープン以来、常にマスコミの注目を浴び、
東京で今、最も勢いのあるスポット、と言っても過言ではなかろう。

その、東京ミッドタウンとは。



防衛庁跡地の再開発計画により誕生した、商業・ビジネス・文化等の大型複合施設であり、
その半径1.6km以内に、大使館がズラリ、インタナショナルスクールがズラリ、

六本木ヒルズ、国立新美術館、赤坂Bizタワーなど挙げるとキリがない、
インターナショナルなエリアなのである。

まさに、世界の交差点。
恐るべし、六本木、なのである。

が、私がここに訪れた目的は、その部分のスゴさ、ではない。
“ユビキタス社会”を体感すること、であった。

ユビキタス社会を、私の理解で、かいつまんでいうと。

いつでも、どこでも、誰でも、
必要なときに、必要な情報やサービスが得られる、
ストレスフリーのコンピュータ情報社会、となる。

で、この東京ミッドタウンに、
ユビキタス・アートツアーという催しがあることを知り、
これはぜひ体験を、と思ったのであった。

このツアー、要は、芸術作品のオリエンテーリング、である。
四国88箇所巡り、ならぬ、六本木アート20箇所巡り、といってもよい。

つまり、ミッドタウン・タワー、イースト、ウエスト、ハイブリッドガーデン、
といった広大なビルと敷地内に点在設置されたアート20作品を、

ユビキタス・コミュニケータという、
携帯端末のナビゲーションにより個人で巡回する、というプログラム。

私は、7つのコースの中から、アート堪能コースを選んだ。
そして、スタッフのレクチャをひと通り受けて、いざ、出発。

全館に張り巡らされたセンサーにより、イヤホンから、
歩くタイミングに合わせて、実に的確な誘導アナウンスが流れる。

ほぉ~、と感心しながら、どんどん作品を巡っていった。

特に、“この作品気に入った”、と思えば、
携帯端末のメニューボタンで様々なコンテンツが楽しめる。

例えば、作家のインタビュー。
作品への思いや、伝えたいメッセージに聞き入る。

あるいは、製作風景。
外国から石を切り出し、磨き、スタッフと議論し、岩石と格闘する風景。

完成したアートが巨大クレーンにより、数十メートルの上空から、
しかもミリ単位の誤差しか許されない、シリアスな搬入設置風景など。

私は、アートには疎いと自覚するが、
これなら容易に情報の深堀りが可能だし、第一、楽しめる。堪能できる。

で、全20作品を1時間強で見終えることができた。
さて、ツアーを体験してつかみたかったのは、この感覚である。

いうまでもなく私は、東京ミッドタウンに、何の土地勘もない。
その私が、である。

少しもうろたえることなく、広大な敷地内を誘導どおり移動できたのだ。
これを、防災に使えないか、である。

いざ地震や火災などの災害が発生したときに、
心理的なパニックとともに必ず起こる、情報伝達の混乱と不能。

ビル全体が、町全体が、ユビキタスであるならば。
避難に必要な情報が、必要な人ごとに、町ごとに届けられるならば。

おそらく被害を、画期的最小限に抑えることができるのではないか。
また。

私は、ほとんど芸術に造詣はない。
放っておいても、この先、近代芸術に入門します、という可能性は極めて低い。

その私が、少しのストレスもなく、アートに触れ、感動したという事実。

これは、観光を始めとしたビジネス全般、あるいは、
情操教育、生涯教育など教育全般に、十分に応用可能、と思うのである。

ユビキタス社会。
それは、わたしたち公明党がめざすユニバーサル社会の、必要条件。

財政難だから、という発想は拭いたい。

県民生活の安心・安全・満足の最大化のために、
そこをゴールとして何ができるか、何をなすべきか、考え続けてまいりたい。

��写真は、東京ミッドタウン・ユビキタス・アートツアーの携帯端末。)


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