2008-04-03

改革の、魂は細部に宿る、について

上京初日、13:00、参議院議員会館にて。

内閣府大臣官房審議官の原山保人氏を講師に、
��公益法人制度改革」についての勉強会が開催され、参加した。

公益法人とは、財団法人と社団法人のことで、全国にその数、25,000。
��2006年10月1日現在)

ちなみに、わが愛媛県の所管する公益法人は、259である。
��2007年10月1日現在)


官僚の天下り問題や、公的機関の支出のムダや不正が指弾される中、
今回の制度改革は、そのカネと人の流れの透明性を増すための改革、
といえそうだ。

新たな公益法人制度は、3つの法律によって構成される。
つまり、「一般社団・財団法人法」、「公益法人認定法」、「整備法」、である。

詳細はともかく、最大の、特筆すべきポイントは、
“公益”を誰がどのように認定するか、というルールが明確になったことだ。

驚くべきことに、これまで、
その手続きを定める明確なルールがなかったのである。

今の今まで、公益法人の認定、あるいは監督は、
主務官庁の裁量権に基づいて行なわれているのである。

主務官庁とは、国であり、都道府県のことであり、
裁量権というのはズバリ、恣意、ということである。

つまり。
例えば、公益法人の認定に関して。

国であり都道府県である私が、ウンといえばOKだし、NOといえば却下、
というような世界だったのであった。

これは、私が言うのではなく、原山審議官の説明である。
驚くほかないのである。

不正や天下りの温床は、その構造自体にあったといえよう。
それが、本年12月より、新たな制度が導入されることになる。

導入される新ルールは、先の3法であり、全国共通の認定・監督新基準。
認定するのは、国では公益認定等委員会、都道府県では合議制の機関。

しかも、資料や議事録は、すべて公開される予定となっている。

ということは。

少なくとも、今までなかった全国共通ルールができ、情報公開も行なわれる、
となれば、カネと人の流れの透明性が増す、ということに他ならない、と思うし、

本制度改革を最初に提起しリードしてきた、私たち公明党としては、
これを突破口に、さらなる政治改革と、政治の信頼回復を実現してまいりたい、
と意を強くするばかりであった。

そして、ふと。

魂は細部に宿る、というフレーズが浮かんだ。
ドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエの至言である。

公益法人制度改革が、わが県民の皆様から評価を頂けるものにできるかどうかは、
私たちの仕事であり、これからだ、と思うと、あらためて身も心も引き締まるのであった。

��写真は、内閣府大臣官房審議官・原山保人氏の講演風景。)


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