2008-04-28

リラックスのつもりが、宿題また1つ

午前、部局折衝。
午後、県民相談。

そして夜は、小説2冊を一気読み。

「流星の絆」 (東野 圭吾 著)と、
「ジーン・ワルツ」 (海堂 尊 著)。

十分に元は取れ、おつりがくるほどグー、
であった。


前者について。
帯広告を検証すると。

“最後の救いが胸を熱く打った。”(40代男性・会社員)
“圧倒的な爽快感でした。”(30代女性・サービス業)
“期待を裏切られた。いい意味で。”(20代女性・フリーター)

この辺り、わかる、わかる、その気持ち、である。
で、もし、私がコメントを出すなら、たぶん。

“込み上げたい方、ラストページを、待て。”(40代男性・自由業)
というところだろうか。

本体価格1700円のうち、1600円分くらいの価値が、
最後の1ページに集約されているといって過言ではない、

とは、極めて個人的な感想である。

ちなみに。
議員という職業は、自由業にカテゴライズされるらしい。

私も、最初聞かされたときは驚いたが、
今は、いろんな意味で、なるほど、である。

さて、後者について。
こちらは、とにかく、シリアス。

著者が現役勤務医だからこそ、描写可能な世界だろう。

不妊治療、人工授精、代理母出産、
という繊細なモチーフをプロットに散りばめ、

医学と医療の間にある、深くて暗い溝を照らし、
医療崩壊の次にくるものを予感させられる、意欲作と思う。

厚労行政に今ある課題の本質を、見事に突いていて、
政治に携わるものの1人として、静かに、唸らされた。

休日前にリラックス、のつもりが、宿題また1つ、となる。

結局、政治は生活そのもの、と思う。

暮らしの中で、最近、何をしていても、
そこに課題がないか、探してしまう自分がいるのである。


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