2007-09-06

良薬、求めて

夕方、元の職場の上司であるAさんを訪ねる。
目的は、一般質問の準備にあたって、少し煮詰まった頭の中を整理するためである。

結論からいうと、大正解であった。
要は、私の知的怠惰である、と。

観点がずれている、質問の筋が悪い、なぜ?が足りない、考える訓練が足りない、
と、手厳しい指摘の数々。
その通りというしかなく、まったく、良薬は口に苦し、である。

この、Aさん。

話していて、こちらの頭がクリアになっていくのには、理由がある。
それは、ロジカル・シンキング、という思考方法にある。

それは、ある課題を解決する、つまり、その解を導き出すための手段としての、
仮説思考をベースとする発想方法、といえる。

世の中にあらかじめ答えはない、答えは必ずしも1つではない、
という前提のもと、より最適解を導き出す道具といってもいいだろう。

ロジカル・シンキングを自分のものにするために必要なものは、
頭脳ではなく、知的トレーニングという習慣あるのみ、とAさんは言う。

その大変な忍耐を伴う、習慣の怠惰をズバッと指摘され、思わず目からウロコがさらさらと。

県政の課題は、大きすぎて、広すぎて、深すぎて、難しすぎる、と感じたときに、
既に頭が固まっているということに気づくべきである。
心に、常に俯瞰を持て、と、Aさんは言う。

私にとって、教えを乞うことができる、ありがたい場であり、ひと時、であった。
2時間強の、いわば個人授業の後、近くで夕食をとる。

ここでは、プライベートな話題についてのご指導が続々、かつ、容赦なく。

退職して半年以上たっても、相変わらずAさんは手厳しい。
なればこそ、私にとっては大良薬なのであり、感謝の人なのである。

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