2007-09-23

逆さまに、考える

離島から始まる、日本再生。
ムムム、とページをめくる。

気になる特集タイトルは、日経ビジネス9.24号。
4つの島での、起死回生の取り組みのルポである。

島根県海士町の中ノ島。
岡山県笠岡市の笠岡諸島。
愛知県一色町の佐久島。
大分県姫島村の姫島。

ズシン、と読みごたえのある中身であった。
多くの島嶼部を抱える本県にとって、十分、示唆を得ることができる。

これらの島々の、成功例、正確にいうと成功しつつある事例は、
私なりに解釈すると、共通点が、3つある。

1つめは、危機感と情熱を持った最初の1人または有志から出発していること。

2つめは、彼らは、地域固有の強みを核とした新たなビジネスを試みていること。

3つめは、最初は受動・傍観のサイレントマジョリティに、やがて触発と共感と協働が起きていること。

機会を見つけ、ぜひ視察してみたいところである。
島嶼部自治体各位におかれても、かの地域について、ぜひベンチマークされることをおすすめしたい。

さて、記事の中で、印象に残ったのは、中ノ島の山内町長の談。
その応接室の壁には、南北を逆さまにした、日本地図が張られているのである。

こうしてみると、日本自体が中国大陸の離島であることが、よくわかり、
勇気がわいてくるのだ、とのこと。

たしかに、である。
離島に、弱気も引け目も、不要なのだ。

そして、町長は言う。

「日本が直面する問題を離島は先取りしている。
ここで見出した解が、全国で生かされる時が来る。」

私も、完全に同意するのである。

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