2007-10-07

友あり、高松より来たる

「朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。」
とは、論語の一説。

まさに、久しぶり。
遠方より、ようこそ。

再会したのは、高松時代の友人と、そのご家族。
国立ロシア美術館展を鑑賞しに来られたのだそうだ。

連絡を受け、食事をしながら、また、楽しからずや、な、ひとときとなった。

思えば、最初に彼と出会ったのは、今から約15年前。

お互い若く、ともに、とんがっていた20代の私たちは、よく衝突した。
仕事も、性格も、考え方も、ほとんど180°違うのだから、当然だ。

それが最後には、また今でも、私にとって最も信頼のおける、
かけがえのない大切な友人の一人となるのだから、人生は面白い。

そんな当時の思い出の1コマ1コマを手繰り寄せながら、
すっかり忘れてしまったエピソードも蘇りながら、話は尽きず止まらず。

お子さんも、ずいぶん大きくなった。
奥様もお変わりなく。
平凡ではあるけれども、ご家族の安穏の雰囲気に、安堵が広がる思いがした。

夜も更け、再会の時間はあっという間に、過ぎた。
そして、高松での再会を約しながら、散会となった。

その彼は、今、ある病と闘っている。
驚いたし、とても心配しているが、同時に、彼なら必ず立ち直れると確信している。

じっくりと、とはいえ、1日も早い全快を心より祈りながら、
街灯りに手を振るご家族と照れくさそうな彼を、最後までお見送りする。

��写真は、青春が詰まった大切なバッジ)


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