2007-11-07

初めての、国会議事堂

秋晴れの中、公務と表敬を兼ね、上京する。
実に、約1年ぶりの東京である。

思えば、統一地方選出馬にあたり、
勤めていた会社への退職挨拶に伺って以来だ。

激動にして、あっという間の1年を振り返りながらも、
羽田空港に到着すると、回想から現実に引き戻された。

この街の喧騒ぶりは、相変わらずであった。

巨大なエネルギーのカオスに飲み込まれるようにして、
私が向かったのは、生まれて初めての、国会議事堂である。

山本ひろし参議院議員への表敬と陳情を兼ねてだが、
そこへ足を踏み入れるには、ほんの少しだが勇気が必要だった。

入ってみると、驚いた。

全国から陳情の団体が、まるで押し寄せるかのように、大混雑。
まさしく地方の、叫びにも似た、厳しい現実を見る思いがした。

また、折からの大連立騒動で、議員とメディアの出入りがひっきりなしだ。
私が踏み入れた第1歩は、そんな状況の中であった。

山本議員秘書の梅津氏のご案内で、まずは、国会内を見学した。

奇しくも、今から71年前、昭和11年の今日、この議事堂は完成したという。
その由緒に思いを馳せた。

ふと、中央広間に鎮座する、板垣退助の銅像に、足が止まる。
言わずもがな、自由民権の祖である彼もまた、四国の大先輩であった。

約1時間にわたる見学は、感嘆の連続となった。

引き続き、山本議員の部屋を訪れる。

伺っていた通り、与作の、439号室であった。
部屋は思ったより狭く、つつましやかで、やや意外な感がした。

ちょうど山本議員の奥様が来られており、温かな歓迎を頂き感激する。
そして、調査会を終えて戻られた山本議員と約2週間ぶりに再会。

近況とともに、厚生労働委員会での一般質問に盛り込んで頂く予定の、
離島のこと、社会的引きこもりのこと、障害者就労のことなどをお伺いする。

要望を伺った方々が、どれほど心強く、お喜びになるか。
早速、報告を、と思った矢先、情報が飛び込む。

委員会は明日なのだが、件の大連立騒動でスケジュールが混乱しており、
一般質問は、延期もしくは中止になる可能性が大らしい。

いずれにしても必ず、との山本議員の真心をありがたく感じながらも、
今回の騒動を、恨めしく思った。

そして、あっという間に、約2時間。

来客が後を絶たない山本議員と、丁寧なるご対応を頂いた奥様・梅津秘書に、
恐縮と感謝を述べ、次の表敬先へと向かった。

政治の権謀術数と国民の要望がるつぼと化す、この巨大な建物。
大事なことは、国民を感じる心であってほしい、と祈りながら。

初訪問の国会議事堂を背に、愛媛の、方々の顔を思い浮かべた。





��写真は左から:参議院登院ボタン、山本議員の439号室、談話風景、439号室から見た外の風景)

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