2007-11-26

タテ割りと財政難、の向こう側

さっそく行動開始、と昨日綴った通り、今日は終日、現場を動いた。
県民相談に関する部局折衝と、当事者へのご報告ということである。

その中で、いろんなことを感じ、考えさせられたのだが、
今日つくづく私の脳裏を支配したのは、この2つの事実。

行政は、タテ割りにできているということ。
県は、財政難であるということ。

いうまでもないし、理屈もわかるが、もう1歩釈然としないモヤモヤが残る。

タテ割りに関して、ふと、民間企業に勤めていた時代を思い出した。

いわゆる、ケーレツとか、護送船団方式という従来の商慣行、あるいはシステムが、
一斉に指弾されるようになったのは、バブル崩壊後だったか。

従来のシステムは、上位にある企業・団体の磐石が前提ではあった。
今、その前提は崩壊または変質し、
ビジネスの世界は、例外なく、完全に、ボーダレス経済へとシフトしてしまった。

財政難に関しては、この人をおいて他あるまい、というほどに上杉鷹山を思い出した。
彼が知事なら、今の愛媛をどうするだろう。

実は彼、一度目の改革で、民衆の支持を失い、失脚したのであった。
そして、隠居を経た二度目の改革で、見事、財政を立て直したのである。

今でいうマーケティングをベースに、
米沢藩というオールド・カンパニーを、ビジョナリー・カンパニーに変えた、といえよう。

タテ割りと、財政難について。

今の時代にふさわしい、道州制を含む新たな国と地方の運営システムは、どうあるべきか。
愛媛をビジョナリー・カンパニー化させる、そのゆらぎは、どうすれば起こせるか。

などと考えながら歩いていると、夕方の庁舎内が、思いのほか暗いことに気づく。
そうだ、廊下の電気を節約しているんだ。

歳出削減への涙ぐましい職員各位の努力に、グッとくるものをこらえながら。

終日、県民相談に動き、感じ、見えてくる現実の、
その向こう側にある希望の具体化こそ、私たち議員に与えられた最も重要な仕事なのだ、
ということを痛感する。

そして。

為せばなる、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。
かの鷹山のメッセージが、あらためて強く、心に沁みた1日となった。

��写真は、電器を節約中の、17:00過ぎの県庁廊下)


0 件のコメント:

コメントを投稿