2011-09-14
防災の「見える化」
国による防災対応のピッチが上がってきています。
国交省四国整備局による取り組みについて、
本日午後、視察してきました。
現場は、伊予郡砥部町と松山市北条の2か所。
笹岡議員、中議員と合流の後、
松山河川国道事務所の毛利課長にご同行頂き、
砥部町では、
国道33号に路面標示された「対空標示」を、
北条では、
国道196号沿いに貼られた「海抜知~る」を、
それぞれ確認させて頂きました。
毛利課長のレクチャによりますと、
「対空標示」は、
その地点が国道の起点から何キロメートルに位置するかを、
文字通り、空から見えるように、道路に標示するものです。
ちなみに国道33号は、高知県庁前交差点を起点とし、
松山市役所前交差点を終点とする幹線道路なのですが、
途中に四国山脈をはさみ、
県境を縫うように横断する路線であるため、
地震や豪雪、豪雨による土砂崩れなどの災害により
道路の寸断が常に懸念される道路、でもあるのです。
万一、そうなった場合、
被災者の救援は“空”からということになりますが、
「対空標示」は、その時の目印となるもので、
いわば、被災個所の“見える化”といえます。
都会の皆様には分かりにくいかもしれませんが、
国道33号を始めとする山間部を抜ける四国の道路は、
目標物が極めて少ない、のです。
この「対空標示」は、一刻も早い被災個所の特定と
迅速な被災者救援を可能にする取り組みといえ、
今後さらなる整備の広がりに期待したいと思います。
もう一方の「海抜知~る」は、
国交省が直轄する国道と四国4県管理道の内、
海抜15m以下の道路区間を基本に設置するもので、
これまた文字通り、
その地点が海抜何メートルかを知らせる標示物です。
南海、東南海、3連動地震等による津波被害に備え、
“よく通るこのあたりは海抜5メートルなんだぁ・・”
と、何気ない普段から防災意識を高めることと、
いざ避難する際、
“ここは10メートルだけど、もう少し高台へ避難しよう!”
というふうに、
避難行動に役立てて頂くことなどを目的としています。
「海抜知~る」は、いわば、津波の“見える化”といえ、
自助意識の向上と迅速な避難につながることを
大いに期待するとともに、
今後とも、災害に対する備えが着実に進んでいくよう
微力ながら尽力してまいりたいと思います。
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