2007-07-19

姥捨て事件

老女が、ごみ置き場に捨てられる。

といっても、これはインドでの出来事。
ロイターによると、
「インド南部で病気を患った75歳の女性が、ごみ捨て場に横たわっているのを地元の夫婦が発見した。
介護を嫌がった娘と孫たちによって捨てられたとみられている」ということだそうだ。
��ご参考URL⇒ http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-269613.html)

目が点になるとともに、決して日本もよそ事ではない、そんな深刻さを予感した。

介護に疲れた果ての心中や、生活苦からの殺人事件、または餓死。
これらは、今年に入ってからも、たびたび耳にする痛ましい現実である。
ほっておけない、今すぐ何とかしなければならない問題だ。

考えてみると、日本の高齢者(65歳以上)人口の割合は、20.7%。
5人に1人が、高齢者なのである。
20年前に比べて倍増という、猛烈なスピードで、高齢化が進んでいるのである。

この水準は、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス、ロシアの、
いわゆるG8の中でも、NO.1だ。

だからこそ、私たちは、どの国よりも真剣に、そして今こそ、
介護を始め、医療・福祉・年金・保険といった制度設計のあり方を見直しながら、
世界で一番安心の高齢社会の確立をめざさなければならない、と思う。

急速な高齢化は、1人あたりの負担と責任が急速に重くなるという、
現役世代の私たち自身の重大問題だ。

間違っても、自分たちの都合で、物心問わず、お年寄りを捨てることのないように、
政治は、その役割を果たさなければならないし、私たち一人一人も自覚を持ちたい。

昔ばなしに、姥捨て山伝説がある。
大変な食糧難に直面した、今でいう現役世代が、食い扶持を減らすために、
老人を山に捨てて命をつないだ、という悲しい伝説だ。

食糧難を経済苦、あるいは生活苦に置き換えると、現在に当てはまらないとはいえない。
と同じように、インドのニュースも、決して傍観できるものといえないのである。

国も地方も、地方の地方も。
そのネットワークの基点が私の役割であるならば、しっかりとつなぎながら、結びながら。

これからの少子高齢社会が、皆様にとって、少しでも安心して暮らせる社会となるように、
油断なく、全力で働いてまいりたい。知恵と勇気を出して取り組んでまいりたい、と思う。


PS.弊ブログをご覧の皆様に
参院選期間中は、念のため選挙関連テーマを自粛させて頂きますことをご了承ください。
大勝利に向けて、最後まで断固戦い抜いてまいります!

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