2015-12-02

2015回顧録(2)

この上半期、私にとって忘れえぬ思い出の1つは、

以前、勤めていた会社の創業者の逝去です。


誰しもいつかは迎えるものと知りつつも、

その突然の訃報に、埋めようもない喪失感を覚えました。


その方は、

旭通信社、現在のADKを一代で業界3位にまで築き上げ、

広告業界最後のカリスマともいわれた、稲垣正夫さん。

















当時の私たち社員は決して社長とは呼ばず、

いつも親しみをこめて、稲垣さん、でした。


稲垣さんの人格に触れ、そのお振る舞いを通し、

たくさんの大切なことを学ばせて頂きました。


議員として駆け出しの頃、

稲垣さんから頂いた1通のお手紙。

















そこには、温かな励ましと過分な期待が綴られていました。



「どうぞ大きな、私欲に捉われない、立派な政治家になられますよう」



















・・・そこに向かって1歩でも近づけるよう、



そして私が退職する際、揮毫にしたためられ頂戴した

「苟日新、日日新、又日新」

(まことに日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり)



その言葉の意味を決して忘れることなく、

自身の使命を全うできるよう精進してまいります。

稲垣さん、本当に有難うございました。合掌。

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