2010-05-24

足あと

終日、事務所にて政務。

★研修レポート⑥
5/14パネルディスカッション
「事業仕分け、その評価」

��枝野幸男行革刷新大臣のコメントより/趣意)

「事業仕分けの目的は、税金の使い道を検証の上、ムダを排し、
予算をスリム化させること。狭義のムダは、明らかな不合理。
広義に捉えると、政策の優先順位による劣後事業ということ。
仕分け成果は1兆円に満たないとの批判を受けるが、民主党
がマニフェストに書いたのは、4年後に9兆円のフローを削減
するということ(なので今後の推移を見てほしい)。」

「事業仕分けの現時点での効果として、まず、国民の関心を高めた。
2つめは、政治家の役割は何なのかという、価値認識の地殻変動
を起こさせたこと。今までは予算を分捕り増やすことが政治家の
価値観であったが、その意識に明確な構造変化が起きたこと。
もう1つは、事業仕分けの対象となった時点で、事業をやめます、
天下りをやめます、と自ら事業の返上を言い出すケースが増え、
結果的に官庁の自浄機能が一定ながら生じた。」

国民の関心を高めた点は評価したいが、その前にどういう国をめざすか、
という明確なビジョンの提示が先に示されないと、どこまで行っても、
枝葉と感情の議論の域を出ないのではないか、と私は思う。

例えば社会保障を1つ取上げても、中福祉中負担型か高福祉高負担型か、
めざす社会像が違えば、必要な事業も、仕分けるべき事業も自ずと異なる
と考えるのが自然ではないだろうか。

傾聴しながら思ったのは、個別の政策論争以上に、めざすべき国家ビジョン
の合意形成に向けた議論の欠落、ということへの危機感、であった。


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