様々なご意見を、真剣に伺う。
お伺いするご意見の中には、政治と政治家に対するご批判も、当然含まれる。
また、完全な不信と絶望を述べる方も、中にはおられる。
痛恨を感じる一方で、だからこそ、私は、足下を掘ることに徹したい。そこに泉あり、と思うからだ。岩盤にスコップの決意と、建設は死闘との勇気と覚悟で、1歩づつ。
昼下がり。
市内を1歩入ると、そこは“せこ道”。狭く、くねった、抜け道だ。
昭和の時代、全国のどの町にもあった、ごく当たり前の風景。
網の目のように張り巡らされたその道は、1軒1軒を結ぶ私道であり、1人1人をつなぐ生活道であった。
こんにちは。おかえり。そこにはいつも、生活の息づかいが感じられた。
せこ道を歩きながら、あの遠い日が、頭の中でフラッシュバックした。心の中で呟いた。
景色は変わる、風情は変わるな。日本も、日本人も、と。
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