2016-01-14

県外視察②

















視察2日目の本日は、

ワークライフバランスをテーマに
鳥取大学医学部付属病院(通称:鳥大病院)を訪問。

育児や介護からの職場復帰支援の取り組みや、
院内開設の24時間保育所の運営等について調査を行いました。

鳥大病院では、働きやすさトップクラスの実現を目標に掲げ、
2010年にワークライフバランス支援センターを設置。

仕事と家庭の両立を含め、多様な生き方を尊重し、
皆が能力を発揮し活躍できる病院をめざし、この間、
センターを中心に様々な取り組みを積み上げてきたそうです。

そうした経緯を含めつぶさに伺いましたが、その充実ぶりはまさに圧巻でした。

例えば、

院内の女性医師89人のうち19人が昨年出産されたそうですが、
辞めた人は1人もいないということ。

また女性看護師全体の離職率では、全国平均が11%のところ
鳥大病院では6%と約半分であること。

これらは、いかに女性にとって働きやすいかを物語っているといえます。

さらに、

院内の「すぎのこ保育所」では3歳児までを対象に95名、
病児保育で2名を“毎日24時間”受け入れており、

現に私たちが訪問した際も、
一般の保育所と変わらないくらいたくさんの子どもたちが、
元気いっぱい園内を駆け回っていました。

そうした、女性をはじめとする“働きやすさ支援”の他に、

センターでは子育て介護両立サポート、メンタルヘルスサポートなど
6つの軸を基本方針としながら、さまざまな試行錯誤を重ねてこられたそうです。

設置から約5年。

働く方々のニーズを汲み取るセンターの努力が、
独自のきめ細やかで裾野の広いさまざまな活動を生み、

今の成果に結びついていると実感するとともに、
そこに鳥大病院としての理念の昇華を見る思いがしました。


もちろん、感心するばかりではいられません。

本県が少子高齢・人口減少時代を乗り越えゆくには、
女性活躍社会の実現は必須といえますし、

介護との両立も含め、多様な生活スタイルに対応可能な“働き方”への改革、
まさに「ワークライフバランス」が求められます。

そうした時代の要請を本県に見合った形で実現できるよう、
今回の視察成果を踏まえながら、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

2016-01-13

県外視察①

















本日は、少子高齢化社会対策特別委員会の県外視察で鳥取県庁を訪問。


地方創生元年といわれる昨年、
鳥取県では庁内に「元気づくり総本部」を新設し、県総合戦略を策定。

2060年時点の人口を43.4万人に下げ止め、
消滅可能性都市をゼロにすることを目標に、

総本部内の「とっとり元気戦略課」、「広域連携課」、
「元気づくり推進局」、「子育て王国推進局」、

さらには自治体や産学金労言の各団体まで連携を広げながら
“オール鳥取”として少子高齢化社会対策、移住促進対策を推進しており、
その現況等について伺いました。


例えば、

昨年9月から第3子以降の保育料を無料に、
また新年度からは子どもの医療費を高校卒業まで無料とするなど

“子育て王国”を宣言するだけあって、
とりわけ子育て支援に力を注いだ取り組みがなされていました。

こうした努力が実を結び、
鳥取県では合計特殊出生率を1.60にまで回復させています。


また、移住相談会やお試し住宅、空き家改修支援など移住政策にも注力し、
直近の4年間で、目標の2,000人を大きく上回る3,418人の移住を実現。

引き続き2019年度までの5年間で
,000人の受け入れをめざすとのことでした。


一方、高齢者施策では、在宅生活のサポートという観点から、
地域と医療と介護の垣根を越えた取り組みが展開されており、

特に、今後ますます増加が見込まれる認知症の予防対策を中心に
地域包括ケアシステムの構築に向けて、
本県にも通じる様々な示唆を得ることができました。


少子高齢化・人口減少問題の克服は、
私たち地方が共通して抱える構造的な課題であり、

どの国も未だ経験したことがないという意味では、
世界から日本の真価が問われる1つの試金石ともいえるでしょう。


その難題に対し着実に成果を上げつつある鳥取県に敬意を表しつつ、
まず隗より始める気概で、
今回得た知見を本県政にしっかりと反映してまいりたいと思います。

2016-01-10

祝・成人式













明日の成人の日を前に、本日は県内各地で成人式が執り行われています。

地元・雄郡地区では新たに334名が新成人となられ、
私も午前開催された式典に参加させて頂きました。

その後、久万高原町に移動。

成人式典を終えて笑顔いっぱいの皆様をお見送りした後、
党青年局の皆様とともに成人の日記念街頭演説を行いました。


若者は社会の宝、日本の未来。

希望と可能性あふれる新成人の皆様に、心からお慶びを申し上げます。
本日は誠におめでとうございます!

2016-01-02

拡大の2016年へ、始動














明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、

健やかな新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。


2016年の干支は、丙申(ひのえさる)。

サルにまつわることわざといえば、

犬猿の仲、猿も木から落ちる、

などあまりいいイメージが浮かびませんが、

見ざる、聞かざる、言わざる、は別。


これは

「人は、自分に都合の悪いことや相手の欠点を

見たり聞いたり言ったりしがちだが、

それらについてはしないほうがよい」

という先人の戒めであり、

人生の機微に触れた先達の知恵でもあり。


年頭にあたり、心に刻みたいと思います。


但し、政治に対する心構えとなると、話は別。


地域のさまざまな生活現場をしっかり見て、

皆様の声をじっくりとお聞きし、

県政の場で言うべきをきっちりと言い、


県民生活の安心・安全を大きく拡大できますよう

自身の職責を果たしてまいりたい、と思います。


本年も、

元旦は松山市・久万高原町のご挨拶回りに、

そして2日は、公明党新春街頭演説からスタート。


夏の参院選大勝利と県政のさらなる発展を期して、

2016年も全力で取り組んでまいりますので、

引き続きご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

2015-12-31

2015年の結びに












2015年も、あと2時間あまりとなりました。

この1年、本当に多くの皆様にお世話になり
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。皆様、有難うございました。

来たる2016年が皆様にとりまして

本年以上に素晴らしい年となりますよう
心からお祈り申し上げます。

引き続き明年も、
家族ともどもに
ご指導ご鞭撻を賜りますよう
何卒宜しくお願い申し上げます。

1年間、本当に有難うございました。

2015-12-23

2015回顧録(23)

12月定例会一般質問より

災害廃棄物処理計画について















「災害廃棄物対策について、お伺いします。

近年、土砂災害やゲリラ豪雨など膨大な廃棄物をもたらす大規模自然災害が頻発しております。本年9月の関東・東北豪雨災害で被災した茨城県常総市では、鬼怒川の堤防決壊により市街地が広範囲にわたって浸水し、水が引いた後の不衛生で悪臭を放つ膨大な量のごみやがれきの処理、路上や空き地への不法投棄への対応に追われ、復旧作業に大変大きな支障をきたしたといわれます。

ご案内の通り、国はこうした大規模な災害に備えるため、地方自治体に対し、仮置き場や処理方法を定めた「災害廃棄物処理計画」の策定を求めておりますが、茨城県と常総市では計画が未定になっていました。予期せぬ災害への対策が十分と言えなかったことは残念ですが、決してこれは同県に限った問題ではありません。

本年、環境省が実施した調査によりますと、災害廃棄物処理計画の策定は、昨年度時点で、都道府県においては約2割、市区町村においては約3割に留まっている状況とのことであり、本県におきましても、特に市町では策定が進んでいないと聞いております。

現場からは、災害廃棄物はさまざまなごみが混ざり合っており、処理が複雑で難しいことから、処理計画づくりのノウハウや人材が不足しがちな自治体ではなかなか策定が進まないといった声も上がっております。

折りしもの本年8月6日、東日本大震災等の教訓を踏まえ、切れ目なく災害対策を実施・強化するための「廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び災害対策基本法の一部を改正する法律」が施行され、その翌月、国においては「災害廃棄物処理支援ネットワーク」を発足させました。

環境省が事務局となる同ネットワークは、自治体関係者や民間の事業者団体、研究機関などで構成される組織で、災害時には、廃棄物を処理するための技術的な助言を行うほか、平時には、自治体の処理計画の策定を支援する役割が期待されております。

県の地震被害想定調査では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、がれき等の災害廃棄物が約1,734万t、津波堆積物が約323686万t発生すると想定されています。合計すると2,000万tを超えるその量は、県内の家庭等から排出される一般廃棄物約51年分に相当するほど、膨大な量となります。
一刻を争う被災者の救助・救出や、災害後の復旧をスムーズに進めるためにも、平時のうちに、県と市町において実効ある災害廃棄物処理計画を策定し、県と市町、及び市町間の連携体制を整備することが重要であると考えます。

そこで、お伺いします。
9月に発足した災害廃棄物処理支援ネットワークを活用しながら、県及び市町の災害廃棄物処理計画の策定を加速するとともに、県と市町、及び市町間の連携体制を速やかに整備すべきと考えますが、ご所見をお示しください。また、本県及び県内市町の災害廃棄物処理計画の策定状況と今後の見通しについても併せてお聞かせください。「



<答弁要旨:県民環境部長>
「近い将来発生が危惧される南海トラフ地震をはじめとする大規模災害時には、災害廃棄物が大量に発生し、早期復旧の大きな阻害要件となることが懸念されるため、予め県及び市町において整合の取れた「災害廃棄物処理計画」を策定し、災害に備えることが極めて重要と認識している。

このため、現在、県では、国の「災害廃棄物対策指針」を踏まえ、災害廃棄物処理支援ネットワークの構成団体メンバーや県・市町の関係職員等で構成する「県災害廃棄物処理計画実務専門者会議」を設置し、今年度末を目途に、市町間の連携や県と市町の役割分担、民間事業者等との連携方策等を盛り込んだ「県災害廃棄物処理計画」を策定するとともに、市町では国指針に基づく計画が未策定であることから、併せて、スムーズな計画策定を支援するガイドラインづくりを進めているところである。


県としては、これらの計画等を策定後、速やかに市町に提示し、必要に応じて「災害廃棄物処理支援ネットワーク」も活用しながら、全市町が早期に計画を策定できるよう助言・支援を行い、本県の地域特性を踏まえた実効ある、「オール愛媛」の災害廃棄物処理体制が平時のうちに確立できるよう努めてまいりたい。」

2015-12-22

2015回顧録(22)

12月定例会一般質問より

③高齢者虐待について















 「先日、とある書店でPOP広告に目が止まり1冊の本を購入しました。タイトルは「下流老人」。著者である藤田孝典氏によりますと、まもなく日本の高齢者の9割が下流化し、生活保護レベルの暮らしを余儀なくされるだろうとのことで、そこには孤立・貧困化する、深刻な高齢者問題が描かれておりました。

著者いわく、下流老人には3つの“ない”が揃っているとのこと。即ち、収入が少“ない”、十分な貯蓄が“ない”、頼れる人がい“ない”。この3つの指標をもって下流老人の実像としておりますが、周囲を見渡しますと、これに当てはまると感じる高齢者は決して少なくないのではないでしょうか。

長年、生活困窮者の支援を行ってきた“著者自らの経験に基づく仮説”というところに説得力があり反響が広がっていると思うのでありますが、政治に携わる我々としてはそのような事態を全力で回避しなければなりません。

高齢者に関わる問題はあまりにも多岐にわたりますが、以下、高齢者虐待について取り上げたいと思います。

大阪市の特別養護老人ホームで介護士が入所者の首を絞めた事件、川崎市の有料老人ホームで入居者3人が相次いで転落死した事件、岩手県葛巻町(くずまきまち)の特養で職員が入所者に約2週間のけがを負わせた事件など等、近年、介護施設での虐待事件が後を絶ちません。

言うまでもなく、虐待は重大な人権侵害であります。あってはならないはずの介護施設で、なぜこれほどまでに虐待が発生するのか?行政は早急にその原因を究明し、再発防止策を講じなければなりませんし、そのためには、高齢者と介護現場がそれぞれどんな状況におかれているのかという実態を直視する必要があります。

まず、高齢者に目を向けますと、厚生労働省の高齢者虐待対応状況調査では、2013年度に介護施設や居宅サービス事業等において介護事業従事者による虐待があったと判断された件数は過去最多の221件で、被害者の大半が“認知症”であったとのこと。

一方、介護事業従事者側では、加害者の多くが“若い職員”であり、認知症に対する知識や介護技術など“スキル”の問題や、ストレスや感情コントロールの問題などが虐待の発生要因として挙げられております。がしかし、追い込まれているのは決して若い職員だけではありません。そこに介護現場全体を覆う切実な背景があることは、以前から指摘されている通りであります。いわゆる“低賃金”、“過重労働”、ゆえに“人手不足”という負のスパイラル構造です。

このように一連の事件を見ていきますと、“認知症”、“人材育成”、“低賃金・過重労働”、“人手不足”など、高齢者虐待を防止するためのキーワードがいくつか浮かび上がってまいります。

まず、認知症についてでありますが、本県の認知症高齢者数は本年41日現在、53,273人。ちなみにここ数年は毎年2,0003,000人ずつ増えており、団塊世代が75歳以上となる10年後には64,800人にまで増加するとの見通しであります。

私は、果たしてこれをどのように抑制していくのか?という視点と、認知症に対する正しい理解を広げながら、認知症になってもお互いが安心して暮らせる地域社会をどう実現していくのか?という2つの視点を併せ持った取り組み、いわゆる“地域包括ケアシステム”の構築が今こそ強く求められていると思います。

そこで、お伺いします。
まず、本県における高齢者虐待の状況はどうか?また、高齢者虐待と認知症の関連についてどのように認識しているのか、ご所見をお示しください。

次に、認知症高齢者がますます増加する将来を見据えた当面の対策はどうか。また、地域包括ケアシステムの構築に今後どのように取り組んでいくのか、できるかぎり具体的に見解をお聞かせください。

次に、介護分野における人材育成と、低賃金・重労働、人手不足でありますが、これらは密接にリンクしていると言われています。

中でも最大の鍵を握るのは、賃金です。
他業種と同水準の賃金になれば人手不足の解消が進み、過重労働も緩和されるとともに、人材育成にもより経営資源が振り向けられ、結果的に高齢者にとってより多くの満足や安心につながっていく。そうしたお声を私も、これまで多くの介護従事者から伺ってまいりました。

厚生労働省が実施した賃金構造基本統計調査によりますと、2014年の福祉施設の常勤介護職員の月給は全国平均で219,700円と、全産業の平均329,600円に比べて約11万円低いとのこと。今年度は制度改正により介護職員の賃金を1人あたり月1万2000円相当引き上げるための加算措置が創設されましたが、ケアマネジャーや生活相談員は対象外であるなど不十分といった声が多いというのも残念ながら事実であります。

現行制度の中ではそもそも介護報酬は公定価格であり、事業者がサービスに応じて自由に価格を決めることができず、介護報酬を引き上げると利用者負担及び保険料も上がるしくみとなっており、それも限界に近づいているというのが今の状況であります。

そこで、お伺いします。
高齢者虐待の背景にある介護分野における人材育成と、低賃金・重労働、人手不足という密接にリンクした諸課題について、県はどのように認識し今後どのように取り組んでいくのかご所見をお示しください。

また、先に述べましたように、高齢者虐待と介護職員の置かれている状況の問題は決して無関係とは思われません。高齢者虐待を未然に防止するためには、事業所施設全体としてサービスの質を向上させていくことが肝要であり、その意味では、まず事業者自らが人材の育成や職員の処遇改善に向けて取り組む努力が求められるでありましょう。

本県におきましても、2006年度から福祉サービス第三者価事業に取り組んでおられますが、事業者がこれを積極的に活用し、職員の処遇改善や利用者のサービス向上に取り組むことにより、結果として高齢者虐待に対する抑止効果が発揮されるものと期待しているところであります。

そこで、お伺いします。
これまで約10年間、県が取り組んできた福祉サービス第三者評価事業の成果と今後の課題は何か。又、今後どのように取り組んでいくのか、見解をお聞かせください。

一方、高齢者虐待は介護施設のみならず、家庭においても顕著です。先に述べた厚生労働省の調査によりますと、2013年度の家族や親族による虐待は15,731件と3年ぶりに増加したとのことであります。

虐待を受けた高齢者からみた虐待者の続柄は、息子が41%と最も多く、次いで夫が19.2%、娘が16.4%となっており、虐待者と高齢者が2人だけで同居しているケースが約半数を占めています。

虐待の発生要因は、「介護疲れ・介護ストレス」が最も多く、一方で、被害者が介護保険サービスを受けている場合は、虐待の程度が低い傾向にあるとのことで、あらためて介護支援者という存在がいかに重要であるか、痛感せずにはいられません。

さて、本県では、20142月議会において、議員提案により「県家庭における暴力及び虐待の防止並びに被害者の保護等推進条例」を成立させています。

この条例は、「家庭内での暴力、虐待の防止や被害者の保護について、家庭における個人的な問題ではなく、社会全体で解決すべき課題であるとの認識の下に行われなければならない」ことを基本理念とし、県、市町、県民、事業者、関係機関の責務を定めています。高齢者のみならず、すべての虐待は社会全体で解決すべき課題であります。県におかれましては、条例が掲げる理念を更に広げながら、報道に聞こえるような悲痛な事件が決して起きることのないよう、虐待防止により一層のご注力を頂けますよう要望を申し上げ、お尋ねいたします。

「県家庭における暴力及び虐待の防止並びに被害者の保護等推進条例」施行から約1年半が経過しましたが、その趣旨を踏まえ、県では、家庭内での高齢者の虐待防止、被害者の保護や支援に、この間どのように取り組んできたのか、その成果と課題も併せてお聞かせください。」





<答弁要旨:保健福祉部長>
「本県の高齢者虐待に関する調査では、施設従事者による虐待は、平成24年度が3件、平成25年度が3件、家族や親族等の養護者による虐待は、平成24年度が155件、平成25年度が149件となっており、全国的に虐待件数が増えている中、本県では横ばいの状況である。 

虐待を受けている高齢者のうち、認知症のある方が、7割を占めているという全国調査の結果もあり、認知症高齢者は、記憶障害や判断力の低下等に伴う不安感や焦燥感から、徘徊などの行動障害を起こすことがあるため、施設従事者や養護者にあっては、認知症への対応に必要な知識や技術の不足に加え、介護の負担や心理的ストレスなど、様々な要因が重なりあって、虐待や不適切な介護が生じていると考えている。

高齢者虐待を未然に防止し、問題を深刻化させないためには、介護者の身体的、精神的な負担の軽減を図るとともに、高齢者や介護者が孤立しない支援体制を整備していくことが必要と認識している。



<答弁要旨:保健福祉部長>
 認知症高齢者の地域での生活を支えるためには、地域包括ケアシステムの構築が重要であり、県では、これまでに、認知症を正しく理解し、認知症の方や家族を支援する認知症サポーターの養成、医療機関と地域包括支援センターの連携の推進役となる認知症サポート医の養成のほか、認知症地域連携パス「えがおの安心手帳」を作成して、認知症高齢者の医療・介護・生活等の情報を関係者が共有できるようにするなど、地域で認知症高齢者を支える体制整備を進めているところである。

さらに、県立医療技術大学が西予市と連携して取り組んでいる、地域包括ケアシステム構築に向けた人材育成プログラムの開発を支援し、システム構築に関わる人材育成や資質向上を図るほか、市町における認知症支援体制づくりのコーディネート役となる認知症地域支援推進員の配置を促進するなど、地域を支える有為な人材を数多く育成することで、多様な職種間のネットワークを強化し、認知症高齢者等が住み慣れた地域で安心して暮らしていける地域包括ケアシステムの構築に努めて参りたい。」



<答弁要旨:保健福祉部長>
「厚生労働省の平成25年度の調査では、虐待の発生要因として、教育・知識・介護技術等に関する問題が、66.3%と最も多く、次いで職員のストレス等の問題が26.4%となっており、人手不足の状態にあって、介護知識や経験が乏しい中、職員が過度な負担やストレスを抱えながら勤務していることが、虐待の背景にあると認識している。

このため、県では、高齢者介護の実務者や、その指導的な立場にある者に対して、対象者の習熟度に合った認知症介護に関する実践的な研修を実施しているほか、昨年度から施設の職員等を対象とした研修会を開催して、職員の介護力の向上を図っているところである。

また、人材不足に対しては、多くの事業所が処遇改善加算措置の適用を受けて、介護職員の賃金増につながるよう支援するとともに、地域医療介護総合確保基金を活用して、県福祉人材センターにおける人材マッチングや、キャリアアップ研修の支援、新人職員に対する指導担当者制度の導入など、介護分野への参入・定着促進に取り組み、人材の確保に努めて参りたい。」



<答弁要旨:保健福祉部長>
「福祉サービス第三者評価事業は、事業者が、自主的に第三者の評価機関による評価を受審し、結果を公表することにより、提供するサービスの質の向上を図るものであり、本県での平成26年度までの受審は127件、四国では1位の受審実績となっている。

受審した事業所からは、「自分たちが日頃行っているサービスを見直す良いきっかけになった」、「職員の意識改善につながった」、「職員間の認識のズレ等がはっきり見える形となった」等の声が寄せられ、事業所の意識改革などの成果につながっている。
一方で本事業は、あくまでも事業者に自主的な受審を促す制度であり、受審にあたっては30万から60万円程度の費用を要することから、本県でも高齢者施設等は39件にとどまるなど全国的にも受審が広がりにくいことが課題であると認識している。

高齢者虐待の未然防止を図るためにも、事業者が本事業を積極的に活用し、職員の処遇改善を含めたサービスの質の向上に取り組むことが重要であることから、県としては、引き続き、本事業の成果の周知や、実地指導監査等での受審指導に積極的に取り組み、高齢者が安心して生活できる施設環境づくりに努めてまいりたい。」



<答弁要旨:保健福祉部長>
「家庭における暴力や虐待をなくしていくためには、条例にあるとおり、県民一人一人が社会全体の問題であるとの認識を持ち、地域社会、市町、県、行政機関、民間団体などが相互に連携して、県民総ぐるみで防止及び被害者等の支援に取り組むことが重要である。

このため、県では、リーフレットやホームページを活用して、虐待防止や被害者保護への県民の理解促進のための啓発を行っているほか、介護者の負担やストレスが虐待の主な要因であることから、認知症に関する相談窓口の設置や、認知症の方本人の想いや家族の不安などを語り合う交流会を開催しており、交流会の参加者からは、孤立感や負担感の軽減につながったとの意見が出されるなど、一定の効果を上げているところである。


なお、介護保険サービスを受けていない場合や相談に至らない事例は、顕在化しにくいといった課題もあることから、家庭内の虐待をいち早く察知する介護支援専門員や民生児童委員等と連携して、事案の早期把握に努めているところであり、引き続き、住民等への一層の普及啓発を行うとともに、県民総ぐるみによる高齢者の虐待防止、被害者支援に努めて参りたい。」