視察2日目の本日は、
ワークライフバランスをテーマに
鳥取大学医学部付属病院(通称:鳥大病院)を訪問。
育児や介護からの職場復帰支援の取り組みや、
院内開設の24時間保育所の運営等について調査を行いました。
鳥大病院では、働きやすさトップクラスの実現を目標に掲げ、
2010年にワークライフバランス支援センターを設置。
仕事と家庭の両立を含め、多様な生き方を尊重し、
皆が能力を発揮し活躍できる病院をめざし、この間、
センターを中心に様々な取り組みを積み上げてきたそうです。
そうした経緯を含めつぶさに伺いましたが、その充実ぶりはまさに圧巻でした。
例えば、
院内の女性医師89人のうち19人が昨年出産されたそうですが、
辞めた人は1人もいないということ。
また女性看護師全体の離職率では、全国平均が11%のところ
鳥大病院では6%と約半分であること。
これらは、いかに女性にとって働きやすいかを物語っているといえます。
さらに、
院内の「すぎのこ保育所」では3歳児までを対象に95名、
病児保育で2名を“毎日24時間”受け入れており、
現に私たちが訪問した際も、
一般の保育所と変わらないくらいたくさんの子どもたちが、
元気いっぱい園内を駆け回っていました。
そうした、女性をはじめとする“働きやすさ支援”の他に、
センターでは子育て介護両立サポート、メンタルヘルスサポートなど
6つの軸を基本方針としながら、さまざまな試行錯誤を重ねてこられたそうです。
設置から約5年。
働く方々のニーズを汲み取るセンターの努力が、
独自のきめ細やかで裾野の広いさまざまな活動を生み、
今の成果に結びついていると実感するとともに、
そこに鳥大病院としての理念の昇華を見る思いがしました。
本県が少子高齢・人口減少時代を乗り越えゆくには、
女性活躍社会の実現は必須といえますし、
介護との両立も含め、多様な生活スタイルに対応可能な“働き方”への改革、
まさに「ワークライフバランス」が求められます。
そうした時代の要請を本県に見合った形で実現できるよう、
今回の視察成果を踏まえながら、しっかり取り組んでまいりたいと思います。
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