「皆様、おはようございます。
公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。
いよいよ平成29年度がスタートいたしました。
進学や就職など、夢や目標を掲げての新生活に心躍る季節となりました。
私も今月、4年間の任期の折り返しを迎えます。
皆様とともに、飛躍の1年とするべくがんばってまいりたいと思います。
さて、先週、私は福岡県の福智町という小さな町を訪ねました。
この町では現在、図書館を拠点とした地方創生の取組みが進められており、
その新しい図書館のオープンを記念したフォーラムが開催されるということで
視察してまいりました。
今日はこのことについてご報告したいと思います。
地方創生といえば、
人口減少時代にあって地域を維持していくための経済政策
といった色彩がどうしても強いわけですが、
図書館というのは教育行政です。
そこから地方創生にどうつなげるのかイメージが湧かない
というのが、今回の視察の動機でありました。
福智町の嶋野町長からお話を伺いましたが、
同町は今から11年前に3つの町が合併して誕生した農業主体の町であり、
3町いずれも、昔は炭鉱の町として大いに栄えた歴史があったのです。
しかし、国際社会のエネルギー需要の変化に対応できず、斜陽が進み、
現在の人口は2.3万人に減少。
なお、人口流出に歯止めがかからない状況とのことでした。
そこで、町長は2年前に就任して以降、
「まちづくりは人づくり」をコンセプトに、
合併前の町役場を町立図書館としてリノベーションして、
まちづくりの拠点にしようと考え、施策を推進。
めでたくこの度オープンとなったわけですが、
その間のエピソードを交えながら、熱く語る姿がとても印象的でありました。
フォーラムは、
公立図書館に関する北海道大学・宮脇教授の講演や、
施設設計者や図書館長の報告、
町長を交えたパネルディスカッションという流れで進みました。
そして、登壇者の話を聞き進めていくうちに、
これは図書館そのものの話ではなく、
図書館を活用した町の未来についての話なのだとわかりました。
いわゆる「シビックプライド」という言葉があります。
それは、
住民が自分の住んでいる町、働いている地域に対して
「誇り」や「愛着」を持つとともに、
自らもこの町を形成している1人であるという認識を持つこととされますが、
福智町は、本気でシビックプライドを育てようと思っている、
と私は感じました。
年月はかかっても、
この町のために、この町から何かを興せる人を創ろうと決意している、
と感じたのです。
その拠点となるのが、この度オープンした町立図書館「ふくちのち」。
ということで私も、館内を見学させて頂きましたが、
大げさに言えば、地元愛に満ち溢れている、そんな印象を受けました。
炭鉱で栄えた時代の活気を含めて、この町の歴史をもっと知りたくなる工夫や、
子どもから学生、大人まで、
それぞれの興味や関心に応じた蔵書や展示構成も魅力的だし、
カフェやショップが上手く溶け込んだくつろぎの場、交流の場と感じました。
町民の方が毎日の暮らしを送る中で、
ちょっと気になる“用事が1つ”できたのではないか、と思います。
パネラーのお1人が
「図書館の重要な役割の1つは、税金をたくさん納める人をつくること」
と言っておられましたが、とても頷けましたし、
この町が進めようとしている「図書館と地方創生」が
1つの線で繋がった思いがしました。
福智町の取り組みを通して、
本県の地方創生を進めるには、雇用や産業といった地域経済の視点とともに
「生まれ育った地域の未来に対する責任感や使命感を育む人材育成の視点が
根っこにないといけない」と教わった気がします。
ケースは異なりますが、
そうした福智町が直面する現実は本県もまた、同様であります。
私は今年度、経済企業委員会に所属することになりましたが、
地方創生は正に、当委員会のメインテーマです。
本県と20市町それぞれの特徴を活かして、
人に焦点を当てながら、
持続的な未来を拓いていけるようがんばってまいりたいと思います。
今週、来週と、学校では入学式が行われ、新学期がスタートします。
春の選抜高校野球は、
大阪対決を制した大阪桐蔭高校が優勝を飾りましたが、
既に選手の眼差しは夏に向けられていると思います。
本県も、野球王国の復活に向けて各校ともぜひがんばって頂きたいですし、
今年は何と言っても、えひめ国体・えひめ大会。
国体開催まで、あと180日となりました。
選手の皆様には、天皇杯・皇后杯の獲得に向けて悔いのない、
完全燃焼の1日1日として頂きたいですし、
私たちも全力で応援してまいりたいと思います。
今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」
0 件のコメント:
コメントを投稿