県教育委員会主催の
「ふるさと愛媛学」普及推進セミナー
に参加してまいりました。
「ふるさと愛媛学」とは、
県と自治体と住民が協働で、
県内の様々な
生活・歴史・文化・産業などを調査し、
ふるさとらしさ、愛媛らしさ
を探求するための「地域学」。
いわば、
ふるさと愛媛の“温故知新”活動
といっていいでしょう。
尾道学研究会・林事務局長による講演
「地域を知る・学ぶ・考える~尾道学研究会の取り組み~」
は非常に学際的でした。
「尾道学」が、
あらゆる角度から“尾道”に光をあてながら
“尾道”を再発見していく、
その喜びを住民自ら共有する場である
ということがよく理解できました。
中国地方では、
尾道学をはじめ宮島学や出雲学、岡山学、
福山学など地域学がとても盛んですが、
その秘訣や成果に学びながら、
わが「ふるさと愛媛学」の県内普及が
一層進むことを期待したいと思います。
その一方で、
「地域学」はあくまでも学問であり、
その成果を教育の範疇に留めているのは、
かなりもったいない気がしました。
ぜひ、ブレークスルーすべきです。
例えば、
西予市にある愛媛県歴史文化博物館を
プラットフォームとし、
「ふるさと愛媛学」の活動成果はもちろん、
個人が所蔵する古い写真や文物等を
広く県民から募り、集約。
県下各地域の歴史を、
昭和・大正・明治・江戸へと遡りデータベース化し、
体系的に編集・加工・演出すると、
ふるさと愛媛の“プチ・タイムマシン化”が
可能になるのではないか、
そう考えるとワクワクしてきます。
(“ワクワク”を感じられないと、
よくある検索エンジンとなるので注意が必要です。)
このタイムマシン・プロジェクトは
ふるさとの歴史が焦点ですから、
自ずと高齢者に光が当たります。
高齢化が加速する中で、
高齢者の方々に
新たな生きがいと喜びをもたらすに違いありません。
また、
地域学活動やタイムマシン経験を通して
地元愛が高まり、
若者の県外流出に歯止めがかかり、
その結果、起業が増え
新たなビジネスが生まれるかもしれません。
子供たちの課外授業はもちろん、
DVD教材としても汎用活用が考えられます。
さらには、
全国・全世界の愛媛県人に対して、
通販ビジネスや映像配信ビジネスの
可能性も見えてくるでしょう。
と、一例を挙げただけでも、
「ふるさと愛媛学」は、
多彩なカテゴリの課題解決に寄与する可能性を
秘めているといえそうです。
県政課題の解決に向け、
動くたび、学ぶたびに宿題が増える毎日です。
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