2010-01-14

県外視察、2日目

AM9:30。

本日最初の視察先である
滋賀県・彦根市役所に、到着。

彦根といえば、

と、大方の予想通り、

私たちを玄関で迎えてくれたのは、
あの、ひこにゃん、であった。

ゆるキャラによる地域活性化、
というテーマでも成立しそうだが、

今回の視察の目的は、

全国に先駆けた同市の
定住自立圏構想の実施状況、の調査。

企画振興部萩野副参事からお話を伺った。

定住自立圏構想とは、
高齢化と人口減少が顕著な地方にあって、

各市町村ごとに、
生活機能をフルセットで維持するのは困難、

との見通しから、
中心市をネットワークした圏域で集約しよう、

というのが、その主旨なのだが、

圏域としての集約は理屈ほど簡単でない、
ということを、痛感させられた。

そうでなければ合併すればいい、のだから。

ましてや。

国政でも焦点の1つとなっている、
地方主権あるいはその先の道州制は、

その点、桁違いの困難を伴うだろう。
が、しかし。

それは私たち自身のためにやりきらねば、
との思いを、自身の中で再確認、した。

次の視察先は、滋賀県庁。

滋賀といえば、近江商人発祥の地。

ゆえにその系譜は、

髙島屋、西武グループ、伊藤忠商事、
丸紅、ワコール、日本生命など、華麗で多彩。

そうしたご当地での産官学連携の取り組みと、

滋賀県研究者情報データベースシステム
「ちえナビ」について、お話を伺った。

産官学連携は決して真新しいものではないが、

そこに金融機関が、ガッチリ加わると、
それは注目すべき先進事例、といえよう。

そうした滋賀県の独自性や強みの話が、続く。

人口当たりの学生数が、
京都・東京に次いで全国3位、

ということを私は知らなかったのだが、

それだけアカデミックな環境が
質量とも充実している証左、なのであろう。

産も強い、学も充実、
となると気になる官だが、

官としての滋賀県の連携も、負けてなかった。

科学技術振興の戦略ビジョンと、
滋賀県版経済振興特区制度は、

まさに、産官学連携のエンジン、であった。

また、「ちえナビ」については、
デモンストレーションもわかりやすく、

産と学を結びつける情報ツールとして、
実に便利な道具を作りはったな、と感銘。
��⇒ http://chienavi.shiga-u.jp/shiga/ )

その他、
様々な触発と発見の連続であったが、

帰り際、これは見逃せない、と感動したのは、
本日の資料が入った滋賀県議会の封筒、だ。

変哲もない茶色の角形2号サイズだったが、
表面の下半分に、封筒と切取り線が描かれ、

“定型封筒としてご利用ください”
と、なっていた。

まさに、神は細部に宿る、のだ。
見習わねば、と思った。

視察2日目、無事終了。

貴重な知見のご教授に感謝するとともに、

お忙しい中ご対応頂いた関係各位に
心より御礼を申し上げたいと思う。

��写真は、国宝・彦根城。)


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