2011-11-02

特別委員会、2日目

午前、エネルギー・防災対策特別委員会を傍聴。

議題は「総合的な土砂災害対策の取組みについて」。

山間部が県土の約83%を占める本県にあって、
土砂災害発生に大きな影響を与えるのが、降雨量。

最近10年間と、その前の10年間を比べると、
降雨50㎜/h以上の発生回数は、何と1.3倍に増加。

さらにその前の10年間からは1.4倍と、
気候変動によって降雨量が確実に増え続けています。

このことは土砂災害の発生確率の増加に直結し、
その対策強化の必要性について論をまちません。

一方、本県の公共投資額は年々減り続け、
15年前のピーク時に比べ、約1/4の水準。

命を守ることを最優先とする財政健全化の実現を
追い求めてまいりたいと思います。

午後は、私が所属する
行政改革・地方分権特別委員会に出席しました。

本日の議題は「これまでの行政改革の取組みと
新しい行政改革大綱について」。

月末に行われる大阪府知事・大阪市長選では、
大阪都構想が大きな争点となっていますが、

その行方とともに、行革・地方分権こそは、
今後最も重要で関心の高い政治課題となるでしょう。

その中で、私自身、
将来における本県と国のあり方等について

しっかりと構想をお示しできるよう
精進してまいりたいと思います。


2011-11-01

特別委員会、傍聴

午前、地域活性化対策特別委員会、
午後、環境・水資源対策特別委員会を傍聴しました。

午前は、「南予地域の活性化について」を議題とし、

主に観光・雇用・農林水産業・社会インフラの視点から
これまでの取り組みについて審議が行われました。

午後は、「愛媛の水事情(生活・農業・工業用水)について」
を議題とし、それぞれの需給状況や将来見通し等について
活発な審議がなされました。

いうまでもなく審議とは、
税金の使い道を多様な視点に照らすということであり、

特別委員会では毎回それぞれのテーマに基づいて、
各事業の必要性や成果などをチェックしています。

南予地域の活性化については今年度、約85億円の
関連予算を計上し各事業を実施しておりますが、

予算の源は、大切な、大切な私たちの税金ですし、

水については、私たちの仕事や暮らしになくては
ならない、生きていくための必要条件です。

そうしたかけがえのない1つ1つの事案に対して、

議員として向き合い、意見し判断するという
責任の重さを、あらためて感じています。

議員として知見を、
��人の人間として人格を、

日々にたゆまず磨いてまいりたいと思います。


2011-10-31

10月度常任委員会













午前、環境保健福祉委員会に出席しました。

本日の議題は、「えひめ結婚支援センターの
これまでの実績と新事業の内容等について」。

同センターは2008年に開設され、
少子化対策の一環として、これまで

県内独身者の出会いの場を様々な形で提供する
事業、いわゆる婚活を推進してきました。

そして本年、個別のお引き合わせを行う
「えひめ愛結び」という新たな事業を開始し、

対象となる方々の注目を集めるとともに
着実な成果を挙げつつあります。

県の調査によると、独身者の最大の未婚理由は
“出会いがないから”というもので、約40%。

その内90%が“結婚したい”とのことですから、

メルマガ登録者数8,501人、

イベント参加人数19,400人、

カップリング2,575組というこれまでの実績は、

そうしたニーズを満たすものとして
一定の評価がなされるべきと思います。

その上で、さらなる事業の充実のために、

私はこれまで
“過疎・離島地域対策”の必要性を主張するとともに、

本日の委員会では、
“離婚経験者等のシングル対策”の重要性を訴えました。

結婚してよかった!

そうした笑顔と実感が、
��つでも多く本県に広がるよう、

引き続き、少子化対策としての本事業推進に
取り組んでまいりたいと思います。


2011-10-27

県外視察、最終日














本日は、東北電力・女川原子力発電所を視察。

早朝、南三陸町を出発し、
バスで海岸伝いに北上すること2時間弱。

近づくにつれ道路は険しく、
景色も凄惨なものへと変化していきます。

女川原発では、南相馬市ご出身の渡部所長から、

震災被害状況と緊急安全対策等の対応について
お話を伺いました。

同発電所の1号機と3号機が通常運転中に、
��号機が原子炉起動中に震災が発生したが、

すべての原子炉が自動停止し津波の直撃も免れ、
大規模事故に至らずに済む一連の経過説明の後、

震災後の対応と現在推進中の安全対策について、
現場を移動しながら詳しくご説明を頂きました。

有事の際は平時のつもりで、
平時の際は有事のつもりで!

という理念を持ち場ごとに徹底してこられたこと。

新たな知見が出る毎に、
例えば敷地の高さを14.8mに引き上げたり、

法面に防護の補強を施したりといった、
あと一歩の努力を尽くしてこられたこと等のほか、

積極的な情報公開により住民不安の解消に努める
企業としての真摯さが伝わってまいりました。

あと一歩の努力と、真摯な対話。

政治こそ、その1点を絶対に忘れてはならない、

との自戒とともに、
決意を新たにさせられる最終日の視察となりました。


��日間、訪問先で頂いた分厚い資料を頭に、
かけがえのない現場体験を心に刻みながら、

全力で、
本県の防災力強化に努めてまいりたいと思います。

末尾ながら、

視察にあたりお世話を頂きました関係各位に
心より感謝を申し上げます。


2011-10-26

県外視察、2日目














本日は、仙台市議会と南三陸町観光協会を視察。

仙台市議会では「東日本大震災における被害状況
及び復興状況」についてお話を伺いました。

死者704名、行方不明者26名。
被害推定額、約1兆297億円。

沿岸部を中心とした甚大な被害状況について
資料をもとにつぶさに、また、

防災ヘリが捉えた、震災当日の津波が押し寄せる
壮絶な瞬間を、映像で確認させて頂きました。

見終えてしばらく声が出ない、どころか一瞬にして、
あの3月の、TVを前にした呆然、に逆戻りです。

が、前に進めなくてはなりません。

仙台市ではこの間、今後5カ年にわたる震災復興計画
を策定し、多様な市民の声を踏まえ今月末に、確定。

��1月の臨時議会での議決を目指しているとのことで、
その概要についてご説明頂きました。

しなやかでより強靭な都市の構築に向けて、
��00万市民の本気と熱意が伝わってきました。

但し、

計画遂行にはあまりにも多くの法整備が伴い、
これを実現するには相当の困難が必至ともいえ、

市と県がどのように国を動かすことができるか、
まさに地方分権を一歩進める戦いでもあります。

その意味では、本県も立ち位置は同じです。
共闘支援体制を継続してまいりたいと思います。

次に向かったのは、南三陸町観光協会。

観光復興プロジェクトについてお話を伺いする前に、
語り部ガイドさんのご案内により被災地を視察しました。

防災対策庁舎では、最後まで防災放送で避難を呼びかけ
犠牲となられた遠藤さんをはじめ、多くの犠牲者の皆様に
心からご冥福を祈り、全員で黙とうを捧げました。

震災を教訓とし風化させないことが私たちの使命、

との語り部ガイドさんの思いをしっかりと受け止め、
つなぎ、広げてまいりたいと思います。

そんな視察の途中、異変に気づきました。地盤沈下です。

私たちが滞在していたつかの間でさえ、次第に海水が
陸地にあふれこんでくる様子がわかりましたが、

お話によると町沿岸部では、震災前に比べ
��0cmから1m近く地盤が下がったとのこと。

一瞬で地形さえ変えてしまう自然の摂理に圧倒され、
ここでもまた、声と色を失う思いに駆られました。

そんな中、
協会では観光復興プロジェクトを数々手掛けられ、

“失ったものは多いけれど学んだことの方が遥かに大きい”、

“被災地としてではなく、
こんなに復興した地としてお越し頂きたい”、

といった情熱がほとばしるお話を伺い、
逆にこちらが勇気づけられるひと時となりました。

南三陸町の1日も早い復興を心から祈念しつつ、
体感した自然の脅威と犠牲者への敬意を忘れず、

更なる復興支援と本県の防災力強化に向け、
全力で取り組んでまいりたいと思います。

��S.
写真は、地盤沈下で海水が流れ込む寸前の南三陸町。


2011-10-25

県外視察、初日














今日から3日間の日程で、
県議会環境保健福祉委員会の県外視察に出発。

初日の本日は、福島県庁・福島オフサイトセンターを訪れ、
福島第一原発事故への対応状況についてお話を伺いました。

��9.0の太平洋沖大地震に端を発する東日本大震災は、
本年3月11日14時46分に発生。

それからどのように事故発生に至るか、
まさに「分刻み」での進展をご説明頂きましたが、

歴史に「たられば」は通用しないという現実に、
あらためて無念さが込み上げてまいりました。

原発事故は原子力災害対策特措法に基づき
国の管理下で行うことになっていますが、

その拠点となるのが、国のオフサイトセンター。

福島では当初、大熊町に立地されておりましたが、
福島第一原発から5㎞圏内であったため、急遽移転。

現在、福島県庁内に場所を移し、
原子力災害現地対策本部として機能しています。

ヒアリング説明の後、早速センターである
原子力災害現地対策本部を伺いました。

大会議室といったフロアには、ズラリ総勢100名超。

経産省、文科省、厚労省、国交省、農水省、環境省など
国からの派遣職員と、

県をはじめ警察、消防、自衛隊、東京電力などの
関係機関がそれぞれテーブルで島を作り班分けして、
執務に当たられていました。

正直なところ余りにも手狭であり、セキュリティの面
��つ取っても不安は否めずという状況ではありましたが、

そうした中で真剣に取り組まれる本部スタッフの皆様に
あらためて感謝と敬意を表したいと思います。

ひるがえって現在、八幡浜市保内町に立地する愛媛県の
オフサイトセンター(県原子力センター)は、まさしく
伊方原発の5㎞圏内。

先頃打ち出された国の防災対策重点地域の拡大と、
これから打ち出される避難準備の方向性を踏まえ、

立地はもとより、国や自治体等との連携や役割を含めた
抜本的な見直しが必須といえます。

原子力防災を所轄する委員会として、
今後しっかり議論を積み上げてまいりたいと思います。

視察初日の終わりに。

仙台市内で会食しながら、現地でしか聞けないような
涙を禁じえない悲痛なエピソードを、お伺いしました。

震災は、目には見えない人の絆や心の奥底にまで
計り知れない爪痕を残したことを痛感するとともに、

どこまでも被災者の心を心として被災地復興に全力を、
との政治の肝要について教えて頂いた気がします。

貴重な知見を必ず県政に活かしてまいりますとともに、
視察先の皆様に心から御礼を申し上げたいと思います。


2011-10-19

がんばれ!愛媛と日本の未来たち













今日は、教育現場の視察ということで、
県立学校2校を訪問してまいりました。













午前、最初にお伺いしたのは松山工業高校です。

��年生の情報電子科、工業化学科、繊維科、機械科と
��年生の建築科の授業を参観させて頂いたのですが、

��AVAのプログラミングやCAD実習、それから
旋盤仕上げや液クロマトグラフによる糖分析等など

熱心に取り組む生徒たちの姿を、
文系の私は100%羨望の眼差しで見つめながら、

コンプレックスとリスペクトが入り混じりつつ、

やはり工業高校の価値は「技術」だ、
ということを再確認させて頂きました。

と同時に、専門技術の習得にはコストがかかる
という現実にも、あらためて気づかされました。

��台が1,000万円近くする精密機械など、
技術が高度になるほど高いコストが求められるのです。

少子化による生徒数の減少と厳しい県財政の中で、
彼ら未来への投資をどうバランスさせていくのか、

大きな宿題を生徒達から投げかけられた気がしました。

キチンとした答えを見いだせるよう
全力で取り組んでまいりたいと思います。













引き続き午後は、
中高一貫の松山西中等教育学校にお伺いしました。

こちらでは3年生と4年生の英語の授業を、参観。
��4年生というのは高校1年生にあたります。)

とはいえ、普通の英語の授業ではありません。
全部英語の、オールイングリッシュ授業です。

ワタシ、トテモ、オドロキマシタ。

先生からもし急に振られたらそう答えるしかない、
と思いつつ、幸いその機会はなかったのですが、

本当に、驚きました。

私たちの当時は、英語は手から、
つまり書くことからスタートした記憶がありますが、

今の入口は、耳と目から、です。
つまり、リズムとか表情とかジェスチャとか。

より、右脳系になっています。

担任教師は日本人ですが、
そのティーチングは実にファンタスティックでしたし、

��LT(Assistant Language Teacher)である
ネイティブアメリカンの女性補助教員の、

リード・アフタ・ミー、カモーンエブリワン!とか、

レッツトゥラーイ!イエース、ソゥ・グーッ!など、

ずーっと聞いている内に、
こちらまでテンションが高くなるから不思議です。

もし中学時代にこんな素敵な授業を受けていたら、
その後の人生の展開も違っていたのかもしれません。

国においては、
平成25年度から実施の新学習指導要領において、

「英語の授業は英語で行うことを基本とする」
という方向性が既に打ち出されていますが、

今日のオールイングリッシュ授業は、まさに
それを先取りした取組みであったわけです。

ぜひこうした意欲的な取組みが全県に広がり、

「英語を使いこなせる」中高校生が陸続と輩出!
となりますよう心から期待したいと思います。



それぞれの貴重な授業を参観させて頂き、

真剣に学ぶ子どもたちの後ろ姿は
まさに本県とこの国の未来であり、

その未来が少しでも豊かになるよう、
その可能性がより大きく広がるよう、

下働きに働こう!と深く決意をし、
宝の生徒たちに最敬礼!の1日となりました。



末尾ながら、

お忙しい中ご対応を頂きました県教委並びに
学校関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。

本日は誠に有難うございました。