2018-03-06

3/6マンデー街頭「本会議での主な論戦について」












「皆様、おはようございます。
公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。

昨日は洪水警報が出るほどの大雨となりましたが、大事はございませんでしたでしょうか。一雨ごとに暖かくなる春先は寒暖を繰り返す時期となりますので、皆様どうか体調管理には十分お気をつけてお過ごし頂ければと思います。

さて、県議会では先週から質問戦がスタートいたしました。

初めに自民、自民志士の会、愛媛維新の会、社民、公明の5つの会派による代表質問があり、2日からは一般質問が行われているところでありますが、本日はこれまでの主な論戦についてご報告したいと思います。

まず、“来年度の新規事業「愛・野球博」についてどう取り組むのか?”という質問がありました。

中村知事からは、“野球の魅力を体感してもらうオープニングフォーラムの開催、アマチュア団体と連携した野球大会や関連イベントの開催、プロスポーツとタイアップしたファンづくり、大学野球の大会や合宿誘致等に取り組み、競技人口や交流人口の拡大を図りたい”との答弁がありました。

次に、特別支援学校全教室へのエアコン整備についての質問がありました。教育長の答弁は、“現在の設置率は全体の51.7%だが、来年度100%設置となるよう予算を計上した”とのことでした。

私もこの件については、多くの児童の親御さんから要望をお聞きし、これまでに何度も申し入れてまいりましたので、大変嬉しく思いました。児童生徒の皆さんには、猛暑でも安心して思う存分勉学に励んで頂きたいと思います。

次に、松山空港への路面電車の延伸に関する質問がありました。

これについて知事は、“4つのルートで概算工事費や需要等を予測したところ、延伸による便益が費用を下回っており、今年度は観光まちづくりの観点で新たな需要の増加や将来の新技術による費用縮減などを加味しながら精査中で、年度内に報告書をまとめる”と答弁されました。

私もできれば実現してほしい案件ではありますが、問題は将来の需要をどう描くかだと思います。

本県にとって松山空港は空の玄関ですが、この先、仮に利用客が2倍3倍に増えた場合、現在のバスやタクシーの増便で対応できるのかどうか。

逆にそもそも論から申しますと、人口減少が続く中、バスや電車を利用する客が年々減少し、年々、路線縮小が続いている中で、果たしてこれまで通り、車社会のままでいいのかという問題もあります。

例えば、ドイツのフライブルクのように、車中心から公共交通中心へと大きく舵を切り、路面電車とパーク&ライドによる“人と環境にやさしい町づくり”に成功した事例もありますように、

今問われるのは、本県の公共交通はこの先どうあるべきか?というグランドデザインだ、と質疑を聞きながら感じました。

その一端について、私も明日の一般質問で取り上げる予定です。しっかりと理事者の見解を求めたいと思います。

次に、今年10月に4年ぶりの大規模開催となります「サイクリングしまなみ2018」について“海外からどう誘客するのか?”という質問がありました。

これについて知事は、“共催の広島県と役割分担し、本県は台湾、韓国、シンガポール、タイ、ハワイなどをターゲットにしたツアー販売やSNSでの情報発信に取り組むとともに、大会前日に国内関係者とともに海外メディアを招いて「しまなみサイクリングサミット」を開催し、魅力発信に努める”との答弁がありました。

私も4年前参加し、素晴らしい感動を味わうことができました。ぜひ皆様も、今年10月開催の「サイクリングしまなみ2018」に参加されてみてはいかがでしょうか?一般エントリーは5月頃を予定しておりますが、詳しくは県のホームページをご覧くださいませ。

次に、“観光振興の観点から民泊にどう取り組むのか?”という質問がありました。

理事者からは、農林漁家が行う民泊については県独自の規制緩和措置を講じ整備を促進しているとのことで、特に南予やしまなみ海道の島々などのふれあい型の民泊について国内外に情報発信し、誘客促進につなげたい考えが示されました。

民泊には、シェアリングビジネスの観点からメリットが期待される半面、先週、大阪で起きた事件では民泊が孕むリスクが最悪の事態を招いてしまうこととなりました。被害者のご冥福をお祈りいたしますとともに、安全性を最優先した民泊、そして観光振興のあり方を検討してまいりたいと思います。

次に、“若年世代の末期がん患者への在宅サービス利用料に助成してはどうか?”との質問がありました。

理事者からは、“直近データでは20歳以上40歳未満でがんに罹患した方は年間183件で全体の1.8%を占め、就学や就職、結婚出産の時期と重なり個々のニーズに応じた支援が求められるため、それらを見極め検討したい”との答弁がありました。

実際、私も、“がん患者となった途端に会社から気を使われたり関係がぎこちなくなったりして、これまで通りに働けなくなった”、あるいは“辞めたら次の就職先が見つかりにくく、経済的にも治療が続けられるか不安”といった声をお聞きしたことがあります。

がんは日本人の死因の第一位であるだけに、その支援ニーズの裾野は限りなく広いわけであり、そのことを念頭におきながら、がん対策の拡充に取り組んでまいりたいと思います。

以上、本日は県議会での質問戦の中からいくつかの質疑をご紹介いたしました。

理事者の答弁を聞いておりますと、いつも卒がないし、時に政治的と感じることもありますが、それとは対照的に、議員の質問にはそれぞれドラマがあるといつも感じさせられます。

しっかりと自分自身で調査し、自分の頭で考え抜いた方の質問には必ず鋭い示唆と説得力があります。

私も、いよいよ明日登壇となりますが、皆様からお寄せ頂いたお声と思いを、しっかりと県政に届けてまいる所存です。県議会のホームページからも視聴できますので、お時間のある方はぜひご覧頂ければと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」

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