2015-12-21

2015回顧録(21)

12月定例会一般質問より

②原子力防災対策について















「次に、原子力防災対策についてであります。
NRC米国原子力規制委員会(以下、NRC)では主に、原子力防災、とりわけエマージェンシー・緊急管理対策について取り組みを伺いました。

皆様ご承知の通り、今から36年前の1979年、米国ペンシルバニア州スリーマイル島において原発事故が発生しました。

当時、世界の石油への依存度は圧倒的に高く、エネルギー資源の構成は石油が約70%を占めており、米国でも中東の石油価格政策に左右されるエネルギー構造の脆弱性が懸念される中、その代替エネルギーのエースとして原子力が登場してきた、そんな最中の原発事故でありました。

この事故を受け設立4年目であったNRCは、規制や監視をより広範囲に広げ、強固なものとしながら、以降今日までに、原子力規制の仕組みそのものを抜本的に見直し、徹底的な変革を成し遂げてきたとのこと。あくなき安全を追求するその姿勢はわが国も大いに学ぶべきでありましょう。特に、リスクマネジメントを個人の専門的能力に依存するのではなく、組織や規制のしくみ、すなわち体系的な原子力規制システムの構築に求め、永続的に改善・強化を積み重ねてゆくというNRCの取り組みについては、日本も率直に見習うべきであります。

その意味で、今回の調査で強く心に焼きついたのは、原子力に関する緊急事態に備える“しくみ”です。

それはNRCを軸とした連携システムが、連邦政府はもとより州レベル・原発立地点レベルで緻密に構築されており、しかも実践的な訓練が、スリーマイル島原発事故以来、重層的かつ定期的に行われていることであります。

特に、避難訓練に関しては、米国の場合、原子力発電所は毎年避難訓練を行うことになっており、さらに2年ごとに州政府、地元の市政府、警察、消防署、学校、赤十字等の機関が参加する大規模な訓練を行っているとのことでありました。本県に置き換えると、国も参画し、伊方原発UPZ圏内の関係機関が必ず2年に1度避難訓練に参加するイメージに近いと思います。

又、レクチャの文脈からは、NRCと市民とのとても身近な距離感を感じましたが、これはNRCが市民から一定の信頼を得ており、日常生活に根ざし定着していることの証左といえるでありましょう。

その一例としてNRCでは、避難訓練の日程や緊急コールセンターの番号、あるいは“サイレンが鳴ったらこうしましょう”、“ここを通ってこちらへ避難しましょう”といった緊急情報の入ったカレンダーを、原発から半径10マイル、つまり16㎞圏内の全戸に配布しております。日本で言う「ごみ収集カレンダー」のようなもので、緊急事態に備える重要な情報が市民生活の中に組み込まれているようでありました。長い年月をかけてそうした活動に11つ取り組んだ結果、ここまで市民権を得られるに至ったとのことであり、原発に対する賛否を超えて緊急事態に向き合う米国市民と、安全確保に向けて真摯な努力を惜しまないNRCに敬意を表したいと思います。

と同時に、わが国、なかんずく本県におきましても、あらゆる緊急事態を想定しながら、万が一にも原発事故を起こさないよう最大限の努力を重ねるとともに、避難訓練を始めとした原子力防災対策の推進に官民挙げて全力で取り組む必要性を、強く心に刻ませて頂きました。

そこで、お伺いいたします。
原子力防災に関して、県では広域避難計画を策定し、訓練による検証を通じて、その実効性の向上に取り組んでこられましたが、NRCが長年築き上げてきた市民との信頼関係を基盤とした各種の危機管理対策には学ぶべき点も多いと思うのであります。伊方原発周辺における今後の避難訓練等に生かせないかと考えますが、この点についてご所見をお聞かせください。

一方、本県においては11/89、今年度の原子力防災訓練が行われました。
ご案内の通り、これには内閣官房や原子力規制委員会、県内外の自治体、四国電力など105機関、約15,000名が参加し、過去最大規模での開催となりました。

私も初日の一部を見学させて頂きましたが、その中から本年8月、伊方町から西予市に移転開設された新オフサイトセンターについて取り上げてみたいと思います。

移転開設後初となる今回の訓練では、伊方原発で事故が発生した際、新オフサイトセンターに与えられた“現地災害対策拠点としての機能と役割”が、どのように果たされるか注目されました。

センターには、内閣府の井上副大臣や仙波副知事をはじめとする国、県、及び県内7市町、山口・大分両県、四国電力、防災関係機関等スタッフ約260名が参集し、緊迫した中で種々の訓練が行われました。

センターと、国の原子力災害対策本部、県、市町の災害対策本部をテレビ回線でつなぎ、続々と入ってくる現地情報を一同で共有しながら、住民避難や防護対策等について決定・伝達していく様子を、私もつぶさに見学させて頂きました。

今回は想定に基づく訓練ということでありましたが、スタッフにおかれましては、あってはならない万一は、いつ、どんな形で起きるかわからないといった想定外まで想定しながらの訓練でもあったと思います。

私も、例えば“センター内がかなりごった返し混雑していたが実際のところ大丈夫なのか?”、“ヘリポートや道路が損壊したら外部からのアクセスをどう確保するのか?”、“電源や通信システムがダウンした場合、多重ルートは確保されているか?”等、いくつか疑問を感じたところではありますが、今回は国と合同で行う初めての大規模訓練であり、そうした課題を11つ浮き彫りにすることこそが貴重な成果であるといえるでしょう。今後、膨大な検証がなされることと思いますが、所期の目的に照らしながらしっかりと課題を抽出し、更なる改善を積み重ねていくことが重要であります。

そこで、お伺いします。
今回、新オフサイトセンターで実施された原子力防災訓練の評価と抽出された課題はどうか。また、実施結果を踏まえ、センターの機能強化に向けて今後どのように取り組んでいくのか、ご所見をお聞かせください。」




<答弁要旨:中村知事>
「本県では、福島第一原発事故の教訓や国際基準等を反映して新たに策定された原子力災害対策指針を踏まえた広域避難計画を、全国的にも早い平成25年6月に策定し、その後も大分県・山口県の御協力により受入施設を具体化するなど、避難対策の充実強化に努めるとともに、その実効性向上のためには、関係機関との連携や、住民の方々の信頼に基づく適切な避難行動が重要であることを踏まえ、計画に基づく訓練や計画の周知にも取り組んできたところである。

訓練については、昭和55年度からほぼ毎年、緊急時モニタリング訓練を実施してきたほか、平成元年度以降は、警察、消防、海上保安部、自衛隊等にも順次参加いただくとともに、平成7年度からは住民参加による避難訓練を実施してきている。特に福島事故以降は、自主防災組織役員等を中心に、毎年数百人規模の訓練を実施して避難行動の習熟や計画の周知を図っており、今後はさらに多くの住民の皆さんに参加いただけるよう改善を重ねていきたいと考えている。

また、計画の周知については、具体的な避難方法や行動上の留意事項等を記載したパンフレットを30㎞圏全世帯に配布するとともに、地区役員や自主防災組織等を対象とした講習会、福祉・医療施設を対象とした研修会等を実施してきたほか、各市町でも地区会合で避難計画の詳細を説明するなど、その周知啓発に取り組んでおり、引き続き、市町や周辺県、国等と連携し、住民広報面では先進的な取組みをしている米国など他国の危機管理対策も参考に、避難対策のさらなる充実強化を図っていきたい。」

<答弁要旨:防災安全統括部長>
「県が西予市に新たに整備したオフサイトセンターは、国が、法令やガイドラインに定められた原発からの距離や建物の耐震化、通信回線の多重化、自家発電機の設置、複数のアクセス手段などの要件の充足を確認したうえで、センターとして指定し、本年8月から運用を開始したものである。

移転後初めてとなった今回の訓練では、万一の場合に実際に現地対策本部長として陣頭指揮を取ることとなっている内閣府副大臣や、本県副知事、重点市町の副市長、副町長など、防災関係機関から約260名の要員が参集し、首相官邸からの避難指示の伝達や、具体的な実施計画の立案・決定、国・県・市町本部間の情報共有等について検証した。

訓練では、TV会議システム等の通信設備や、発電所の状況や周辺の放射線量をリアルタイムで把握するシステムなど、ハード面は適正に機能することが確認されるとともに、運営面でも、今回ブラインド方式の採用により、若干の混乱はあったが、実践的かつ効果的な訓練になったと考えている。今後、参加者や評価員の意見や評価結果も踏まえて、成果や課題等を抽出し、オフサイトセンターの更なる機能強化に、国とともに取り組んで参りたい。」

2015-12-20

2015回顧録(20)

11/2612/11の日程で開催された12月定例会では、

9月定例会に引き続き、質問に立たせて頂きました。


以前にも述べましたが、今回は、

米国派遣調査からの提言を中心に、高齢者虐待問題や

災害廃棄物の対策についても取り上げました。



正式な会議録はまだUPされておりませんので、

質問と答弁の要旨について以下掲載いたします。

長文ですが、ご覧頂ければ幸いです。















12月定例会一般質問より 

  エネルギー政策について


「おはようございます。公明党の木村誉でございます。
いよいよ質問戦も、本日が最終日となりました。昨日は、松下議員が“理事者の剛速球に振りまけないように!”との意気込みを述べられましたが、私もそれに倣い、しっかりと、又、変化球にも食らいついてがんばりたいと思います。理事者各位には明快な御答弁をお願い申し上げ、早速、質問に入らせて頂きます。

ご案内の通り、先の9月議会において伊方原発3号機の再稼働に関する決議が議決され、10/26中村知事は四国電力と国に対し正式に同意を表明されました。それぞれに責任を伴う非常に重い決断でありました。

わが会派は、安全性のあくなき追及とともに脱原発依存に向けた着実な廃炉推進を掲げ、いわゆる“条件付賛成”という決断をいたしましたが、今後とも、原発の安全確保と廃炉推進、脱原発依存に向けて、気を引き締めて取り組んでまいりたいと思います。

さて、9月議会閉会直後の10/11から7日間、私は県議会海外派遣団の一員として米国派遣調査に参加させて頂きました。この場をお借りいたしまして、派遣議員、並びにご尽力頂きました職員・関係各位に感謝を申し上げたいと思います。

非常にタイトな日程ではありましたが、米国の原子力政策、防災・危機管理対策、エネルギー事情等を中心に、おかげさまで貴重で有意義な調査を行うことができました。本日はその概要と、そこで得た知見を元にいくつかの事柄について取り上げてみたいと思います。

まず、エネルギー政策についてであります。

ワシントンDCにあるCSIS戦略国際問題研究所では、米国で現在進行している“シェールガス革命”についてお話を伺いました。その劇的なエネルギー事情の変化は、米国内のエネルギー構造に大きな影響を与えており、シェール由来の天然ガスが急速に普及を広げ、今やベースロード・エネルギーになりつつあるとのことでした。

早ければ2017年にはLNG、液化天然ガスの純輸出国となる見通しで、近い将来、米国が、中東に依存しない世界最大のエネルギー大国となることはほぼ確実であり、それによってわが国も、経済・安全保障など広範な分野において多大な影響を受けることは免れません。

とりわけ私の印象に残ったのは、シェールガス革命による米国の原発政策への影響についてでありました。

シェールガス普及の最大の推進力となったのは、ずばり、コストであります。
これまで最も安価であった石炭に比べても圧倒的な価格優位性を実現しており、それを可能にしているのは、豊富な埋蔵量と世界初の革新的な採掘システム、この2点でありました。

そうした動きの中で、シェールガスの低価格についていけない、採算が取れないということで廃炉を決断する原発事業者が近年増えてきているとのことであり、私は、このことが脱原発依存社会を実現する上で、非常に重要な鍵を握っていると感じました。

つまり、米国においてシェールガスは、知事がいつも言われる“コスト、出力、安定供給”という3つの条件が満たされた、原子力に替わりうる代替エネルギーそのものであり、事実、その急速な普及によって、廃炉、つまり原発の縮小が進んでいるのであります。

ビジネスセオリーに照らせば当然の帰結というふうにも聞こえましたが、さらに廃炉に関しては、この数年だけでも数十兆円のビジネスチャンスがあるとのことで、今後、世界中で廃炉技術に対する需要が飛躍的に高まるだろうとの見通しが述べられました。廃炉ビジネスの大きな可能性、それは脱原発依存への道筋をより確かにしゆく光明であり、知事が国に要請された伊方原発での加圧水型の廃炉技術研究の推進という方向性は的確であると、あらためて確信が深まる思いがいたしました。

翻って、わが国であります。日本では、米国シェールガスのような3条件がそろった代替エネルギーの確保は本当に不可能なのでしょうか。

確かに周囲を海に囲まれ、エネルギーには乏しい資源小国ではありますが、一方でわが国は、世界屈指の技術大国でもあります。次世代のエネルギーとして有力視されているメタンハイドレードの実用化や将来的な水素社会の実現など、今は不可能であってもそれを可能にする力があると私は確信しております。

ゆえに、国においては、原子力を代替する革新的なエネルギー開発に全力を挙げて取り組むべきと思いますし、蓄電等の新技術の実用化に向けた研究やスマートグリッドといった新たなシステムの構築、或いは来年からスタートする電力小売の全面自由化などのような法制改革も含め、思い切った政策を加速させるべきだと思うのであります。

そこで、お伺いたします。
知事は、現在進行中の米国“シェールガス革命”についてどのように認識し、それによる国際社会の変化、わが国及び本県に与える影響についてどう考えられるのか、見解をお聞かせください。

また、将来のわが国のエネルギーのあり方についてどう考え、国においてどういった取り組みを期待するのか、ご所見をお聞かせください。」



<答弁要旨:中村知事>
「自前の資源が乏しい我が国のエネルギー政策においては、コスト、出力、安定供給といった基本条件に加え、安全性の確保や自給率の向上、更には温室効果ガス削減の観点等も踏まえた上で、各エネルギー源の強みが活かされ、弱みが補完される多層的な供給構造を目指すことが求められていると考えている。

このため、国では、「エネルギー基本計画」や「2030年度の望ましい電源構成」において、再生可能エネルギーの導入を最大限加速し、その割合を、2030年度には、2224%程度を目指すほか、メタンハイドレートなど国産資源の開発を進めることとしており、今後はこうした新たなエネルギーの導入拡大が主要な課題になるものと認識している。

しかしながら、再生可能エネルギーを巡っては、高コストに加え、出力量が小さく、供給も不安定であるほか、送電網の増強や蓄電技術の開発など、クリアすべき多くの課題を抱えており、メタンハイドレートについても、未だ資源量の調査や技術開発を行っている段階であることから、国には、今後、こうした課題解決や資源開発への取り組みの強化を求めるとともに、当面は、米国からのシェールガスの調達などエネルギー供給源の多様化や、消費国の連携による価格交渉力の強化など、我が国の経済活動の安定に向けた電力コストの引き下げや、安定供給体制の確立に、しっかりと取り組んでいただきたいと考えている。」


<答弁要旨:経済労働部長>
「米国におけるシェールガス革命は、原油価格など世界のエネルギー市場に大きな影響を与えるものと考えられ、我が国ひいては本県にとっても、シェールガス増産による価格抑制を通じ電気料金の引下げに繋がることが期待されるとともに、政治的に安定した友好国である米国からの燃料供給は、安全保障面からも大いにメリットがあると認識している。

一方で、シェールガスは、コスト、出力、安定供給といった代替エネルギーとしての一定の条件をクリアすることは期待できるが、あくまで火力発電を支える燃料であり、自前の資源に乏しい我が国では、電源構成の約9割を燃料輸入による火力発電が占め、その半分以上をLNGに依存している現状において、自給率向上などの課題を直ちに解決するものではないのではないかと考えている。

加えて、温室効果ガス削減に逆行する観点も踏まえると、現時点では、原発に代わり得る重要なエネルギー源として有望視されるものの、将来的には多様なエネルギー源の一つとして位置付けることが適当ではないかと考えている。


なお、シェールガス市場については、原油との価格競合の状況や、米国の輸出規制の行方など不透明な点もあり、今後、それらの動向にも注意しておく必要があると考えている。」

2015-12-19

2015回顧録(19)

1011月は、米国派遣調査の他にも県外視察(沖縄県)や

常任委員会、特別委員会、決算委員会など、公務がびっしり。


(沖縄県食肉センター)
































(沖縄県栽培漁業センター)

















(御菓子御殿)


















(沖縄県農業研究センター)



党務においても、斎藤幹事長代行や石田政調会長を迎え、

議員総会はじめ諸団体との会合も相次ぎました。


















特に11月は、防災に関する行事が各地で活発に行われ、

私は11/89国・県合同による原子力総合防災訓練に、







11/15雄郡、11/29新玉地区の防災訓練にそれぞれ参加させて頂き、

















現場で気づいた点等も踏まえ12月定例会の質問で取り上げました。


こちらも後日、質問をUPいたします。


そのほか、


11/12地域活性化セミナーでは、四国に足場を置きながら、

全国・世界を相手に取り組む若者たちの活躍する姿に

UIJターン拡大や県人口ビジョンの推進について、



また、11/2223えひめまつやま産業まつりでは、

県の特産品をはじめ、愛媛が持つポテンシャルの高さと

それぞれのブランディングやマーケティングについて

思いを巡らせる、とても有意義な機会となりました。




県議選での最重要テーマでもあった「地方創生」。



県政はそれを具体的な形にすることが求められますし、

議員はどのように実現していくかが問われます。



4年という限られた任期の中で、何をお示しできるか。


そこに向かって全力で挑戦してまいりたいと思います。

2015-12-18

2015回顧録(18)

10月は、今年一番の多忙に加え、

統一地方選挙とともに、最も印象に残る1ヶ月となりました。



9月定例会終了直後の10/1117までの7日間、

私は県議会海外派遣団の一員として米国を訪れました。

















原子力政策、防災危機管理対策、エネルギー事情等についての調査と、

ハワイ州との友好交流促進というのが、今回の調査目的でありました。





















詳細については、

愛媛県議会HPの海外派遣結果報告書(以下URL)に譲りますが、





9月定例会で伊方原発再稼働決議を議決した直後でもあり、


今後のわが国の原子力及びエネルギー政策を考える上で、

非常に有意義な調査となりました。
















(海外電力調査会ワシントン事務所での調査)





















(CSIS戦略国際問題研究所での調査/3枚とも)

















(NRC米国原子力規制委員会での調査)

















(えひめ丸慰霊碑にて全員で献花)

















(ホノルル市庁舎にてアメミヤ副市長と)

















(ハワイ州政府にてデービット・イゲ州知事と)




今回の調査に先立ち、私は2つの命題を持って臨みました。



すなわち


「どうすれば、原発がなくても大丈夫な状況をつくることができるか?」


そして


「原発がある間は、どうすれば最大限の安全を確保できるか?」


という命題です。




いわゆる脱原発依存への道筋と、原子力の規制及び危機管理対策。



これらの課題解決に向けたヒントを探るべく臨んだわけですが、

おかげさまで、さまざま貴重な知見を得ることができました。



鉄は熱いうちに、感動は覚めやらぬうちに。



そんな思いで私は、米国での調査概要と今回の知見を基とした提言を、

12月定例会の一般質問においてしっかり、取り上げさせて頂きました。



その内容の一部は(私自身見ることはできませんでしたが)、

地元ニュースで取り上げられたようです。



質問の全文については、後日UPしたいと思いますので


長文ですが、ご高覧いただければ幸いです。


2015-12-17

2015回顧録(17)

9月定例会代表質問より

⑤ふるさと納税について

<答弁:総務部長>
「ふるさと納税に対します認識等についてお答えをさせていただきます。

ふるさと納税は、無償の供与であります寄附金を活用して、自分の生まれ故郷ですとか、応援したい地域の力になりたいという思いを実現して、ふるさとへの貢献をするための制度であります。本県にとって貴重な歳入確保となるだけでなく、ふるさと愛媛の大切さを再認識していただくということと、それから、全国に愛媛ファンをふやすという意味で有効な手段と考えております。

このため、県では、ホームページへの掲載ですとか、県人会等へのパンフレットの配付など、あらゆる機会を通じてPRを行うとともに、手続の簡素化やお礼の品の充実など、制度の普及に努めた結果、8月末現在で既に前年度の実績を上回るというような状況になっております。

また、県内市町の寄附実績の差につきましては、ふるさと納税に対する考え方や取り組みへの温度差によるものと考えておりますが、市町に対しては、寄附を受けるにふさわしい施策を展開し、地域の魅力を高めるという制度の趣旨を逸脱することなく、応援したくなるようなふるさとづくりに取り組むよう助言をしているところであります。

県としては、引き続き市町と連携して積極的に情報発信を行うなど、ふるさと納税をきっかけに地方へ応援の輪が広がって、本県全体の活性化につながるよう取り組んでまいりたいと考えております。

次に、ふるさと納税の使途の選択制についてのお答えをさせていただきたいと思います。

ふるさと納税は、ふるさとを応援したいという寄附者の志に応えられるよう各自治体が施策を充実させて、地域の魅力を向上させるよう努力することが必要不可欠であると考えております。

このため、本県では、寄附金の使途について、県が推進する4つの基本施策から選択できるという形にしておりまして、愛媛マルゴト自転車道の整備ですとか、えひめ結婚支援センターの運営など、本県独自の特徴のある事業、これらの財源の一部として幅広く活用しております。

また、これに加えて、活用事業の実績につきまして、ホームページ等によって周知し、寄附者の思いにできる限り応えていくということを努めているところであります。

また、神石高原町の取り組みについて御指摘がありましたが、特定の団体を指定して寄附を募って、ふるさと納税を通じて、市町村とNPOとの協働を支援する新たな取り組みだと認識しております。


本県への導入については、あくまで応援したい自治体に対して寄附をするというふるさと納税の趣旨を踏まえながら、さまざまな観点から慎重に検討する必要があるだろうと考えておるところでございます。」

2015-12-16

2015回顧録(16)

9月定例会代表質問より

⑤ふるさと納税について















「ふるさと納税についてお伺いいたします。

2008年度に都市と地方の税収格差を埋めようとして始まったふるさと納税が、近年盛り上がりを見せています。

本年4月からは、個人住民税の特例控除額の上限が2倍に拡大され、寄附先も5カ所以内なら確定申告が不要になるなど、寄附する側にとってのメリットがさらに増す形となりました。加えて、ネット企業の仲介でサイト上でのクレジットカード決済を可能とする仕組みを採用する自治体が急速にふえており、納税者の関心がますます高まっております。

実際、総務省によりますと、ふるさと納税が導入された2008年の全国利用者数は約3万人、寄附総額は約73億円であるのに対し、2013年は、それぞれ13万人、142億円に拡大しているとのことであります。

昨年度の本県への寄附実績を調べますと、愛媛県で7752,656円、20市町合計では6億8,672507円となっており、さらに市町別で見ると、制度開始当初からあった市町間の差が昨年度はさらに拡大し、最も多いのは宇和島市の2億6,8084,571円、最も少なかったのは鬼北町の775,000円という結果でありました。これについて、私は、地方創生の観点から、あるいは自主財源確保という意味においても、全体的な底上げを図るべきであり、その工夫と研究の余地は大いにあると考えるのであります。

そこで、お伺いいたします。
近年関心が高まっているふるさと納税について、県はどのように認識しているのか、また、市町間で生じている寄附実績の格差についてどのように受けとめているのか、御所見をお示しください。

次に、本県の取り組みについてですが、昨年度の775万円という寄附金額は、私はいささか寂しいものがあるというふうに感じております。

県では、ふるさと愛媛応援寄附金と称して、活き活きとした愛顔あふれる「えひめ」づくりなど、4つの政策テーマから選択・寄附できるようにしておりますが、選択しようにも、形容詞が違うだけで、いま一つ具体的な取り組みが浮かんでまいりません。この点は、寄附する側にとっては重要であります。

昨今のふるさと納税急増の背景には、豪華な返礼品の過当競争があると言われております。確かに特産品の知名度アップや地元経済の活性化に資するとはいえ、ポータルサイトであるふるさとチョイスを見ておりますと、どれにしようかなというカタログショッピング気分になります。こうした風潮は、制度の趣旨から逸脱しかねないし、射幸心をあおる競争に陥ってはならないと、いささか危惧を覚えるのであります。

一方、そうした風潮とは一線を画すものとして、広島県神石高原町の取り組みが上げられます。同町では、昨年、犬の保護活動を行うNPOとタイアップし、ふるさと納税を犬の殺処分ゼロを目指す取り組みに活用する制度を全国で初めて実現しました。返礼品といった「もの」ではなく、動物愛護への協力という「こと」、つまり寄附金の使い方が支持を集め、その金額は約2カ月で5,000万円を突破、殺処分対象となる保護頭数も、前年比で25%減少という実績を上げており、その評判がさらにSNSなどを通じて広まり、町への寄附件数も飛躍的にふえたそうであります。

動物愛護の推進という形で政策を打ち出した同町に対し、動物愛護者が寄附という形で後押しをする。町が成果を上げることがそのまま寄附者の達成感につながる。理想的なウイン・ウインの形であります。これに倣えば、本県でも、例えば県獣医師会等とタイアップして猫の不妊・去勢手術を加速させるなどの仕組みは、私は十分実現可能と思いますし、ぜひ検討いただきたいと思うのであります。

そこで、お伺いいたします。

「もの」ではなく「こと」への共感拡大は、ふるさと納税本来の趣旨に沿うものであることから、私は、本県に対する寄附実績を、今後、さらに伸ばすためにも、現在行っている返礼品の充実に加え、より多くの方が寄附したくなるような工夫として、本県ならではの特徴ある事業や地方創生にもつながる事業を選択して寄附できるようにしてはどうかと考えます。神石高原町がNPOとタイアップし、ふるさと納税を動物愛護の推進に活用した全国初の取り組みについての評価もあわせて、御所見をお示しください。

2015-12-15

2015回顧録(15)

9月定例会代表質問より

④水問題について

<答弁:中村知事>
「次に、水問題についてでありますが、水問題については、西条市、新居浜市、松山市と県の4者で構成する水問題に関する協議会の幹事会におきまして、西条、松山両市に課題があるとの共通認識のもと、まずは、西条の水を守ることを最優先に協議を重ねております。

昨年の9月議会では、4者協議の進展を踏まえ、両市がともに将来の安定した水利用を確保し、地域の発展につながるような方策を提案する時期が来ると答弁をさせていただき、11月の知事選挙の際にも公約に掲げたところでございます。

その後、本年1月の幹事会で、西条市から地下水を守るために、県営黒瀬ダムの活用について協議したいとの意向が示されましたことから、県において検討した結果、ダムには西条市と松山市の水問題を同時に解決できる能力を有していることは判明いたしました。このため、広域調整を図る立場の県から、両市にまたがる課題の解決に向け、現時点で考えられる最善の方策を、今般、提案させていただいたところでございます。

次に、広域調整を図る立場から、解決に、今後どう取り組むのかという御質問でございますが、今回の提案は、先ほど申し上げましたように、何よりも西条の水を守ることを優先に考え、西条、松山両市の水問題の同時解決に向けた方策を、広域調整を図る立場の県でなければできない総合的なパッケージとしてまとめさせていただいたものであり、この提案で合意が得られるのであれば、全力で支援したいと考えております。

もとより、水は人々の暮らしや産業に欠かせない大切なものであり、特に、水源を有する地域の方々には、水への強い思いがありますことから、水問題は極めてデリケートで、その解決には、いずこでも時間をかけて丁寧に取り組むことが必要であると考えます。このため、まずは、両市の皆様には、この提案について、冷静で活発な議論をお願いしたところであり、その先によりよい解決策が見えてくるのではなかろうかと考えております。

今後、県としては、提案内容や加茂川の状況等について、関係する方々に直接説明するなど、提案についてのその内容の理解を深めていただきながら、両市の水問題の解決のため、西条の水を守ることを基本に、県営黒瀬ダムの具体的な活用方策の検討が進むよう積極的に取り組んでまいりたいと思います。」

<答弁:土木部長>
「水問題のうち、西条市にどのような利点があるのかという御質問がございました。

西条市では、かんがい期の地下水位の低下や、それに伴う塩水化が問題となっていることから、さまざまな解決策を検討しているところであり、今回、県からは、かんがい期に県営黒瀬ダムに貯留している水を新たに放流しますことで、加茂川の長瀬地点で毎秒5立方メートルの流量を確保することにより西条の地下水を保全し、将来にわたりまして、うちぬきに代表されます西条の水文化を守ることを提案しております。

また、現在、ダムから放流し、長瀬地点で毎秒2立方メートルの流量を確保しておりますが、これが5立方メートルに大幅に増加することで川の水が地下に浸透し水の流れが途切れる、いわゆる瀬切れが大幅に減少すると考えておりまして、西条市からも、過去の実績では、かんがい期に水量が5立方メートル以上ある場合は95%以上の日で瀬切れが発生せず、水の流れが河口まで到達しているとの報告をいただいております。それに加えまして、農業用水の安定的な取水につながることも期待されているところでございます。

一方、西条市がダムの水を活用するためには、ダムや河川の利用者、国の機関との調整や法的な制限、費用の問題など、解決すべき多くの困難な課題がございまして、県が全力で支援することで、その実現性が高まるものと考えております。」