本日は、林活議連として三重県を訪問し、
三重エネウッド㈱様を視察しました。
同社は、
2012年に設立された木質バイオマス発電所。
未利用間伐材など、
木質チップを燃料とした発電を行い、
契約電力会社に売電する事業を行っています。
その事業構想は、
外国産材の輸入増や木造住宅の減少を受け、
林業従事者がピーク時の1/3に激減する中、
どうすれば森林と雇用を守れるか
という議論に起因します。
2011年に発生した
東日本大震災・福島第一原発事故により
私たちは、
自然災害にどう向き合い、
エネルギー政策はどうあるべきなのか、
という大きな課題に直面しています。
加えて、三重県では同年9月、
山崩れに伴う土砂や流木によって
紀伊半島大水害が発生しました。
その中で、
森林の荒廃を防ぐことは
防災の観点からも極めて重要であることを
再認識されたそうです。
又、
先述の林産業の低迷や
林業雇用の悪化を含め、
突破口を模索する同社が着目したのが
間伐材などの未利用材でした。
そのままでは価値を生まないどころか、
災害時には危険を増大させる可能性のある
未利用材を生産者から購入し、
木質チップ化して発電を行う。
木質チップは、焼却してもCO2を増加させない
カーボンニュートラルな資源であり、
それにより発電された電力は、
クリーンで再生可能なエネルギーといえます。
これを、
政府の固定買取価格制度(FIT)を活用して
電力会社へ売却。
その一連のしくみは
小規模分散型のエネルギー事業といえ、
今後のエネルギー政策の
重要な柱となる可能性を秘めています。
三者一両得。
合理的です。
設備完成からここまで準備も順調に整い、
いよいよ今秋から送電開始とのことでした。
同事業の成功を心から期待するとともに、
同様の課題を抱える本県も、
愛媛型のイノベーションで
林産業の未来を拓いていかなくてはならない
との思いを強くしました。
先進地で学んだ知見を、
しっかりと県政に活かしてまいりたいと思います。
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