2014-01-17

県外視察(奈良県議会)














県外視察2日目は、奈良県議会。

昨日も触れましたが、平成の大合併、
実は奈良県ではあまり進みませんでした。

47市町村が8つ減って39市町村、
その減少率は全国43位です。


これには幾つかの理由があるのですが、

私が最も印象的だったのは
地方分権に関する荒井知事の意向でした。

ご案内の通り、
奈良県は関西広域連合に参加していないのですが、

そこに通底するのは、
いわゆる道州制に対する懐疑といえるでしょう。

それとは異なる、
地域に即した地方分権へのアプローチがあって然るべき。

そうした知事の考え方から2009年に始まったのが、

県知事と市町村長が一堂に会する
「奈良県・市町村長サミット」であり、

年に510回もの開催を積み上げながら生まれたのが
“奈良モデル”と言われる先進的な県・市町村間連携です。

奈良モデルの基本は、

基礎自治体が主役であり
県はそのサポートに徹する、という思想。

具体的には、県から市町村への「権限移譲」、

市町村間で事務の共同処理を行う「水平補完」、

小規模町村の事務を県が支援する「垂直補完」、

という3つの角度から業務を連携させ、

県による市町村道の補修工事支援、

自治体クラウドの共同運用、

消費者行政の広域連携など、

広範にわたる成果を上げていることがよくわかりました。

奈良県同様、中山間自治体が多い本県にとって

水平補完、垂直補完という手法は
貴重なメルクマークとなるでしょう。

学ぶべきは学び、
可能なものは速やかに導入を図らねばなりません。

これからの愛媛に即した県・市町連携のあり方について、
私も積極的に提言を行ってまいりたいと思います。

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