2017-03-06

3/6マンデー街頭「2月定例会の論戦から」

「皆様、おはようございます。
公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。

 県議会では現在、2月定例会が行われており、代表質問、一般質問と、活発な論戦が繰り広げられています。このことについて皆様からよくご質問を頂くのですが、代表質問と一般質問、この2つは呼び方が違うように、実は、内容と角度が異なります。

 代表質問とは、知事の施政方針に対する質問を会派の代表が行うもので、一般質問は、県政についての質問を個々の議員が行うものといえます。ざっくり申しますと、総論と各論のような違いかと思いますが、いずれにせよ、両方の視点から県政をチェックすることが非常に重要なのです。

 今回の代表質問では、自民党から、えひめ国体・えひめ大会、サイクリングと観光振興、四国新幹線など、社民党から、原子力防災対策、特別支援学校など、愛媛維新の会から、トランプ大統領就任、地方分権の推進などが取り上げられ、公明党では笹岡県代表が、ふるさと納税、児童虐待などについて取り上げました。

 続く一般質問では、農業の振興や移住政策、災害対策、国民健康保険制度改革、長時間労働、公共施設の老朽化対策、地球温暖化対策、介護離職、障害者の工賃向上、林業の活性化、特殊詐欺などが取り上げられました。

 県議会議員と、知事はじめ理事者と言われる県職員幹部が
一堂に会して行われるこの論戦の舞台を本会議と言うのですが、その本会議で質疑を聞きながら、毎回私が思うのは、
視点が違う、ということがいかに重要か、ということであります。私自身では到底思いつかないような視点や、私が住んでいる松山ではなかなか気づけないテーマなど、本当に毎回が勉強です。

 一口に愛媛県と言いましても、個人の置かれた状況や、産業や、生活する地域によって、課題も要望も大きく異なることを痛感させられるのです。また、市町は基礎自治体、都道府県は広域自治体といわれますが、広域であるがゆえに相違も大きく、利害等の調整が必要となります。県議会の重要な役割の1つが、そこにあります。選挙区の代表であると同時に、県全体の発展を描きながら、この2月定例会、新年度当初予算案の審議に臨んでまいります。

 さて、本日私は、この後11時から一般質問に登壇いたします。今回は、健康寿命を延ばす取組み、空き家対策、発達障害に対する支援、道路の陥没問題、水道施設の現状と課題、などについて取り上げますが、今朝は一足早く、その概要についてご報告いたしたいと思います。

 健康寿命を伸ばす取組みは、人生100年が当たり前になるこれからの時代に欠かすことができません。本県では現在、身の回りのことは自分でできる健康寿命と、平均寿命の差が、男性で約10年、女性で約12年となっています。この期間は、寝たきりを含めて何らかの介護が必要な期間ということです。健康寿命を延ばすということは、高齢者本人にとっても、ご家族にとっても、社会保障費の抑制や現役世代の負担軽減という面からも、私は望ましい姿だと思います。かといって、無理や強制を強いる取組みではなく、誰もが簡単に楽しく行える健康づくりが求められると思いますし、今回は、高知県での視察事例を踏まえ、県の考えをしっかりと質してまいりたいと思います。

 次に、空き家対策です。愛媛は全国ワースト2位の空き家率ですが、この問題は決して離島や中山間地域だけの問題ではありません。実は、松山市中心部でも空き家が年々着実に増えているのです。2033年には、3戸に1戸が空き家になるという見通しもあり、今、手を打たないと大変なことになるといった問題意識から、今後、発生する新たな空き家を可能な限り抑制するために、県として今、何をなすべきかを質してまいります。

 発達障害の子供たちが増えているとの声をよくお聞きします。全国のそうした状況を踏まえ、昨年、国の法律が変わり、地方での支援体制が強化されることになりました。皆様の声をお届けさせて頂きながら、愛媛県としてのあるべき方向性を提言してまいります。

 そして、道路の陥没や水道施設についてであります。これは、昨年発生した熊本地震、福岡駅前の陥没を踏まえまして、防災減災対策の落とし穴となる、私たちの目に見えない地下への目配りを要請するものであります。

 県民の皆様に安心が広がる答弁を引き出せるようがんばりたいと思います。」

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