2017-08-01

9月補正予算編成に関する会派要望












 県議会9月定例会に先立ち、本日午前、中村知事に補正予算に関する会派要望を提出しました。以下長文となりますが、所管する部局別にまとめましたのでぜひご参照頂ければと思います。

 また、その他のご要望等ございましたらぜひお気軽にお寄せください。会派として今後の議会活動の参考とさせて頂きます。












総務・企画・国体関係】
1)国体後を見据え、ハード施設はもとより、これまで培った選手強化システムや大会運営ノウハウ、市町・競技団体とのネットワークなど国体レガシーを活かし、東京五輪での県勢躍進、スポーツ立県えひめを実現すること。

2)今月、NPO主催による高校出前授業が県内で初めて行われた。18歳選挙権が導入された昨年以降、こうした若者グループによる政治教育が全国的な広がりを見せている。政治の中立性確保に困惑もある中、教員だけでなくNPOや現職議員等を活用し主権者教育の更なる充実を図られたい。(教育委員会と連携)

3)森林の整備活用は地域経済の振興、水源の涵養、県土保全等に資するが、林業を取り巻く状況は依然として厳しい。持続的な森林整備を行うことができるよう国に対して森林環境税を創設するよう強く働きかけること。(農林水産部と連携)

4)先月、四国新幹線整備促進期成会が発足し東京決起大会が開催されたが、県民の関心はまだまだ低い。導入の目的・ルート・経済効果などの情報発信を通じ県民の理解促進を図るとともに、国に対しては4県連携の下、1日も早い整備計画への格上げ実現を求めること。

5) 年々、地方の公共交通が縮小する中、自治体等によるコミュニティバスの運行が全国的に拡大している。今年度策定予定の県地域公共交通網形成計画では、人口減少後を視野に入れ、ウーバーなどの最新サービスや自動運転実験など幅広い観点から検討を進められたい。

6)自治体が積み上げた基金に対して、財務省が見直しを求め続けている。地方財政審議会や知事会からは「頑張って災害時の対応など緊急時に備えているのに余裕があるような捉え方は不適当」と財務省に反論していると聞く。それぞれの自治体が節約・工夫・努力をし、何とか基金を確保している現状の発信を積極的に図ること。

7) しまなみ海道をウオーキングで巡る「第17回瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」が今治市、尾道市等の主催で1013日~15日に開催される。しまなみの魅力を知ってもらう良い機会であり、県としても情報発信に努められたい。(経済労働と連携)

8)離島の航路について、利用者と事業者に対しての一層の支援策が必要。法整備も含め国に働きかけを図ること。

95月末に施行された「改正個人情報保護法」について、旧法の時から続く過剰反応として地域で災害弱者等の名簿による掌握が出来ていない等の問題がある。国の個人情報保護委員会では、名簿作成の注意事項などを発信しているが、常識に沿った対応をしていれば問題はない。この際、個人情報の活用についても県民の理解を深めるよう図ること。

10)衆議院の小選挙区見直しについて、参議院選挙の合区の時にも議論になったが、本当に1票の格差だけで判断すべきなのか疑義を呈さざるを得ない。地方の声が届く選挙区制度を関係機関に要望されたい。

11)昨年度の県内移住者が飛躍的に増えたことには敬意を表したい。その上で伸びしろを鑑み、一層の増加を図ること。

県民生活・環境関係】
1) 四国電力は伊方原発で出た使用済み燃料の保管について乾式貯蔵を導入する方針だが、今後の作業において保管が長期化しないよう、安全性確保を最優先に取り組むよう四電に対し強く求めること。また、2022年に運転開始から40年を迎える2号機について、四電は廃炉か再稼働か年内にも判断する予定と聞く。その際、利益優先ではなく飽くまでも安全性確保の観点から原則40年廃炉をベースに判断するよう四電に求めること。

2)原子力規制委員会が原発の抜き打ち検査ができるよう、先の国会で法改正がなされた。ただ委員会自体の体制を整えるのに多少の時間がかかると聞いている。昨年の田中委員長の来県は印象深いものとなった。そのような経過も踏まえ9月に新任予定の更田新委員長には早期の来県を要望されたい。

3)非常に攻撃的で毒性の強い外来生物ヒアリが日本に上陸し、その生息範囲に広がりを見せている。本県への上陸を防ぐ水際対策を始め、予防や駆除、健康被害への対処など積極的に情報発信に取り組むこと。同じく、三島川之江港では先日アカカミアリが確認された。すでに駆除されたと聞くが、同様の措置を願いたい。

4)民間が開発したスマホの無料アプリ「愛媛県防災ガイド」が話題となっている。災害時の避難所やハザードマップも表示され、スマホに防災情報を集約したアプリとなっている。紙媒体では、いざという時に対応できないことが想定されるので、県としても県民に情報提供されたい。

5)本年7月に発生した九州北部豪雨は多数の犠牲者を生む大規模災害となった。主要因である線状降水帯は本県にも発生しうるものであり、被災地と同様に中山間地が多く県土の7割を森林が占める本県として、油断を廃し市町と連携しつつ、県地域防災計画(風水害対策編)の見直しを早急に図ること。(土木部と連携)

6)性犯罪を厳罰化する改正刑法が今月から施行されるが、本県では被害者の相談窓口となる「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」が未だ設置されていない。センター設置を含め被害者が安心して相談できる体制を早急に整備されたい。

7)災害ごみ処理計画について、市町も含め早急に整備すること。

【保健福祉関係】
1)本県だけ割引がなかった精神障害者に対する路線バス利用について先日、事業者団体が半額補助導入を決定した。10月の全国障害者スポーツ大会に間に合い安堵する。また無理解から盲導犬等を拒否する店舗や施設も多くある。障害者差別解消法が施行されて1年余り、障害者に対する合理的配慮について官民ともに理解が深まるよう一段の取り組みを求めたい。

2)女性就業率80%を念頭に保育所等の整備計画が妥当か、早急に見直しを図ること。

3)受動喫煙対策の強化を求める「健康増進法」改正案について、世界基準に沿った改正を早期に盛り込むよう国に対し働きかけること。

4)2018年度の国保運営主体の都道府県移管について、いずれ県内一律の保険料が想定される。そうした問題も含め円滑な移管がなされるよう市町と協議推進を図られたい。

5)本県の肝がん発症率は全国的にも上位に位置する。肝がんの原因は殆どがウィルス性肝炎であり、本県にはキャリアが多いとされている。肝炎ウィルス保持の検査とウィルス除去について積極的に推進を図られたい。

6)ドクターヘリ運行から半年。県民の関心も高く、成果も上がっていると聞く。関係機関と連携を密にし、より効果的で安全性の高い運行を図られたい。

7)2016年の出生数が初めて100万人を切った。女性の就業率が向上する中、幼児教育の無償化は子育て支援策として、出生率の向上に寄与することが期待される。早期実現を国に強く要望されたい。

8)子供の貧困調査で7人に1人が貧困であるとの結果となった。前回調査より、2.4%の改善となったことは雇用状況の改善によるとされている。前項の幼児教育の無償化の早期実現とひとり親世帯への支援を図られたい。

9)先日公表された国民生活基礎調査で75歳以上同士が介護をする老老介護が初めて3割を越えた。介護人材や財源の確保も必要だが、認知症対策と寝込まないための徹底した介護予防、リハビリが必要。健康えひめに向けて積極的に取り組みを図られたい。

【経済労働関係】
1)中小企業の設備投資を促進させるため、今年度拡充された中小企業向けの設備投資促進税制の周知拡大に取り組むこと。

2)しまなみ海道をウオーキングで巡る「第17回瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」が今治市、尾道市等の主催で1013日~15日に開催される。しまなみの魅力を知ってもらう良い機会であり、県としても情報発信に努められたい。(企画と連携)

3)買い物弱者対策として移動販売車を運行している県内業者に対しての支援策を図られたい。採算が合わないことから撤退する業者も多い。利用者から困惑の声を多く聞く。一方、業者は開業時に若干の国の補助があるが、運行すればするほど赤字がかさむとの声も聴く。行政の支援を望む。

4)テレワークや早朝出勤など、多様な働き方を導入し、固定観念を取り払って働き方改革の推進を図られたい。

【農林水産関係】
1)森林の整備活用は地域経済の振興、水源の涵養、県土保全等に資するが、林業を取り巻く状況は依然として厳しい。持続的な森林整備を行うことができるよう国に対して森林環境税を創設するよう強く働きかけること。(総務部と連携)

2)全国的に地野菜がブームとなっている。背景には健康志向とその地に合った先人の知恵の凝縮があるという。愛媛の地野菜を発掘し資産として活用を図ること。

3)日欧EPAの大筋合意を受けて、生産者からは不安の声が多く聞かれる。特に畜産と乳製品について生産者を守る施策を国に対して強く要望されたい。

【土木建設関係】
1)国では空き家対策や経済活性化のため、今夏から優良中古住宅認定制度を導入するなど中古住宅市場規模の倍増を掲げ取り組みを進めている。空き家率ワースト2位の本県としても国と連携し対策強化に取り組むこと。また、住宅セーフティネット法の改正を踏まえ、空き家を活用した住宅確保要配慮者向けの住宅対策に取り組むこと。

2)県営住宅において高齢死別による独居化が増えており、エレベータ新設やバリアフリー化、低層階移転、名義書換などの要望が絶えない。今後更なる増加が予想される中、国・市町と連携を図りながら抜本的な対策を講じること。

3)本年7月に発生した九州北部豪雨は多数の犠牲者を生む大規模災害となった。主要因である線状降水帯は本県にも発生しうるものであり、被災地と同様に中山間地が多く県土の7割を森林が占める本県として、油断を廃し市町と連携しつつ、県地域防災計画(風水害対策編)の見直しを早急に図ること。(県民環境部と連携)

4)国道441号線 鬼北町大宿の拡張について整備促進を図ること。

5)国道378号線の未整備箇所について、防災道路としての重要性からその整備促進を加速させること。

6)県道37号無月トンネルで死亡事故が絶えない。抜本的な安全対策を講じること。


【公営企業関係】
1)再生エネルギーの内、小水力・水力発電は、地産地消という観点から地方に適したエネルギーとして可能性を秘めており、市町との連携、及びダムの空き容量の活用・嵩上げ等、発電能力や販売量の向上によりさらなる普及拡大を図られたい。

【教育文化関係】

1)本県の公立小中学校のトイレの洋式化の推進を図ること。

2)今月、NPO主催による高校出前授業が県内で初めて行われた。18歳選挙権が導入された昨年以降、こうした若者グループによる政治教育が全国的な広がりを見せている。政治の中立性確保に困惑もある中、教員だけでなくNPOや現職議員等を活用し主権者教育の更なる充実を図られたい。(総務部と連携)

3)小中高生におけるスマートフォン等の使用が問題となっている。長時間使用による学習への障害や健康面への不安、そしてSNSを通じて犯罪に巻き込まれるケースなど枚挙に暇がない。適正な使用について、指導を図られたい。

【警察関係】
1)高齢者が免許返納した場合の優遇策について、企業に加えて自治体も取り組みを始めたが、より一層の推進を働きかけられたい。

275歳以上の高齢者の免許更新時の認知機能検査について慎重で丁寧な対応を図られたい。

3)国体、障がい者スポーツ大会の警備について、無事故を期して取り組まれたい。

2017-07-31

7/31マンデー街頭「愛媛だけでない、労働力確保の問題」
















「皆様、おはようございます。
公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。

 先週は出張のため2週間ぶりのご挨拶となります。早いもので7月も最終日となりました。明日から8月、1年で最も暑い季節を迎えます。熱中症など体調管理には十分お気をつけ頂き、猛暑・酷暑を元気にお過ごし頂ければと思います。

 さて、県議会では先週、常任委員会の県外視察が一斉に行われました。私が所属する経済企業委員会は、月~水の3日間、本県経済の発展に資するという観点から関東方面4ヵ所に出向き、調査を行いました。

 まず、埼玉県の川越市で「インバウンド施策」について、秩父市で「観光DMO」についてお話を伺いました。又、川口市の機械メーカーでは夢の新素材といわれるCNFの今後の普及に向けた課題について、東京都大田区では日本有数の“ものづくりのまち”の次世代戦略ついて調査を行いました。詳しくはブログに綴りましたのでぜひご覧頂きたいと思います。

 本日は、それらの視察を通して感じた労働力確保という問題について申し上げたいと思います。

 まず、今回伺ったのは関東方面、あるいは首都圏でしたが、そうした地域であっても本県同様、いわゆる少子高齢化と人口減少問題が深刻ということであります。

 今、わが国の既存産業の多くにおいて社員の高齢化やリタイヤが進み、数においても質においても十分補え切れていないという、いわゆる労働力不足、担い手問題が生じておりますが、これは一部の都会を除けばどの県も同様だということをあらためて痛感させられました。

 一般に、労働力とは生産年齢人口である15歳64歳を指しますが、今から約20年前の1995年はその数8700万人、現在は7700万人。1000万人減っているわけですから、どの業界であれ人手不足の感に覆われるのは当然といえます。

 しかし、問題なのは今後、さらなる深刻な事態が予想される点です。将来推計上、労働力の減少が向こう50年間続くことが既に確定しているからです。

 では、この労働力不足という問題を私達はどう乗り越えるのか。

 全国で絶対数が減り続けるわけですから、県外から確保するにも、どこかの県が足りればどこかの県が足らなくなるというゼロサムゲームとなり、抜本的な解決策とはなりません。では移民の受入れはどうかというと、アメリカやイギリスの動向を見ても、これが直ちに現実的な対策になるとも思えません。

 ここで重要だなと私が考えるのは生産性の向上、そして労働力の定義の見直し、この2点です。

 ご承知の通り、産性の向上については様々な指摘があります。その1つ、OECD加盟35カ国の昨年のデータによりますと、わが国の労働生産性は22位。全体の平均値以下です。

 国においても既にこの点に着目し、6月に打ち出された政府の骨太方針の副題を「人材への投資を通じた生産性向上」とし施策を体系化するなど意欲的で、私も大いに期待を寄せたいと思います。

 ただ、この生産性の向上につきましては企業や個人、地方の努力はもちろんですが、私はそれ以上に、ソサエティ5.0を見据えた産業構造の転換や、イノベーションによる新たな需要の創出、抜本的な働き方改革、あるいは海外成長市場を取り込む貿易の枠組みなど、次の日本をどういう国にしていくのかという国の決断にかかる部分が非常に大きいと思います。

 従いまして国会は、政局ではなく、そうした本題に切り込んだ活発な論戦をお願いしたいと思います。

 そして、労働力の定義の見直しについてであります。

 労働力、つまり生産年齢人口は15歳~64歳。15歳というのは中学卒業年齢、そこから65歳以上が高齢者とされてますからその手前の64歳まで、という区分です。

 この65歳以上を高齢者というふうに定義、区分したのは、今から約60年前、国連のレポートが最初と言われます。

 これは、当時わが国の平均寿命が男性63歳、女性67歳でありましたから、まず妥当な区分だったといえるでしょう。

 しかし現在、わが国の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳と、当時に比べ20年近く長くなりました。しかもあくまでも平均ですから、人生100年を生きる方々が今も増えており、今後ますます増えてくるでしょう。

 そうなりますと、65歳は果たして高齢者と言えるかどうか。実際、私の周りの65歳くらいの方を見ましても概ねお元気ですし、お年寄りと呼ぶには少なからず違和感を感じます。

 その意味で、本年1月に日本老年学会が行った“高齢者の定義を75歳以上に見直すべき”という提言は、私は将来に向け投じられた極めて重要な一石と考えます。

 高齢者を年齢で一括りにするのはどうか、75歳という線引きは妥当かという問題はありますものの、仮に働きたい方が働ける環境があるとすればどうでしょう。

 現在、65歳~74歳の人口は約1700万人です。20年後は1600万人、50年後でも1100万人と、この世代は長期にわたり安定的なボリュームで推移すると見られています

 労働力としての可能性には非常に大きなものがありますし、健康でいる限り何らかの社会貢献を望む方も多いのではないかと思います。

 加えて、女性の活躍です。

 “仕事か、家庭か”という、女性にとって二者択一の時代を速やかに終わらせ、結婚しても、出産しても、子育てを終えてからでも、本人の意志と能力により仕事が持続できる、多様な労働を選択できる、そういう社会に変革していかねばなりません。

 つまり、労働力の定義を、今の実態とこれからの時代に合わせた形で見直し、(今は高齢者とされている)60代、70代の方々や、幅広い女性層が、労働力の重要な一角として明確に位置づけられる社会を実現すること、これが、労働力不足克服に向けて私が重要と考える2つめのポイントです。

 視察ではもう1つ、人口減少により国内需要が縮小する見通しの中で、例えば観光、ものづくり産業など、やはり海外市場に成長の活路を見出そうとする戦略も、地域共通の方向性であると実感いたしました。

 今回の視察成果を本県経済の発展に結びつけられますよう、しっかり取り組んでまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」

2017-07-26

経済企業委員会県外視察 ④東京都大田区












視察最終日の本日は、日本有数の“ものづくりのまち”東京都大田区を訪問。公益社団法人大田区産業振興協会にて「ものづくり企業への支援」について調査を行いました。

初めに、区の産業基盤である産業振興協会から組織の役割と取組み、及び「ものづくり産業イノベーション創造緊急推進指針2020」について説明がありましたが、さすが大田区!と感服しました。

大田区といえば、下町のボブスレー、下町ロケットなど、まず“下町”のイメージが浮かびますが、工場と商業施設と住宅が入り混じり共存している町並みを見るにつけ、また、昼夜人口がほぼ同じというデータからも、明らかに23区内で異彩を放つ正に下町だなと感じました。

現在、区内の工場数はピークの9000社から3000社あまりまで減少し、その半数は金属機械加工で従業員数4人以下とのこと。

しかし、その3000社はいずれも、リーマンショック等の苦境を独自の技術で勝ち残った“強い、町工場”の11つであり、専門分野に特化した各社の高度な加工技術を“仲間まわし”と呼ばれる独自の連携システムにまで昇華させることで「多品種」「小ロット」「短納期対応」を可能にしており、そこに大田区ならではの独自性と歴史的地域的な付加価値を生み出していると感じました。

大田区では現在、来年の韓国・平昌オリンピックに向け、ボブスレージャマイカ代表に夢を乗せた「下町ボブスレー9号機・ジャマイカスペシャル」の開発サポート、そして2020東京オリンピック・パラリンピックとさらにその先を見据え、イノベーションによる新たなものづくり産業の創造とグローバル市場の開拓に全力を注いでおり、その気迫がこちらにも伝わってくるようでした。


私も、本県経済の振興はもちろん、えひめ国体・大会のレガシー創造、中小企業への多様な支援、人口構成や産業構造の変化に対応したまちづくり等、今回の視察で学んだ成果を県政に反映できるようしっかりと取り組んでまいります。

2017-07-25

経済企業委員会県外視察 ③埼玉県川口市













視察2日目は引き続き、川口市の増幸産業株式会社を訪問。夢の新素材といわれる「CNFに関する取り組み」について調査を行いました。

同社はダイヤモンド以外のあらゆる物質を超微粒化する100年企業で、最先端の摩砕技術により数々の賞を受賞。昨年には栄えある渋沢栄一ビジネス大賞が贈られています。

冒頭、社長が語られた同社創業エピソードには“ものづくり日本”の魂を、社是には中小企業の真骨頂を見る思いがしましたが、話を本題に戻しますと、同社ではCNF製造装置を開発・販売しており、その製造方法や市場の現況、量産化への課題についてお話を伺いました。

CNFは植物繊維をナノサイズにまで解きほぐした状態の素材で、鋼鉄の1/5の軽さで5倍以上の強さを持ち、熱による変形もガラスの1/50程度と小さく、植物由来であるため環境負荷の少ない持続型資源として高い注目を集めている最先端素材です。

経済産業省によると2030年には関連市場が1兆円に達すると予測されています。

本県は森林県としてCNFの資源に事欠くことはなく、加えて全国有数の製紙工業県でもあることから、地方創生の切り札としてその実用化・産業化をめざし、近年その研究開発に余念なく取り組んでいるところですが、用途開発とコストが最大の課題といわれています。

同社によりますと、用途開発による量産化が進めば現在の製造コスト1kgあたり5,000円~10,000円が500円以下に抑えられることも可能とのこと。

そうなるとCNFの普及は一気に広がり、本県にとっても嬉しい悲鳴が聞こえてきそうですが、同時に、最大の課題である用途開発の答は “果たしてCNFは何に取って代わるべきか” という問いと表裏であるとも感じました。

今回の視察成果が、本県経済の振興と発展につなげられるよう今後の活動に活かしてまいりたいと思います。

経済企業委員会県外視察 ②埼玉県秩父市













県外視察2日目。
初めに埼玉県秩父市役所を訪れ、一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社の井上事務局長から「秩父地域の観光DMO」についてお話を伺いました。

同公社は総務省の定住自立圏構想のもと、滞在型観光の促進と外国人観光客の増加を目的に、秩父市と隣接4町が協定を結び、平成24年に事業を開始。昨年2月に日本版DMO候補法人として登録されました。

同公社は、「稼ぐ事業」と「公益性のある事業」に立て分け事業を展開しており、稼ぐ事業では、民泊を利用した修学旅行、ふるさと納税者向けの特典ツアー、レンタサイクルが着実な成果を上げているとのことでした。


一方、公益性のある事業では、ガイド先進地をめざした「ちちぶ案内人倶楽部」の設立や西武鉄道とタイアップしたテレビ・映画などのロケ誘致、女性に人気のガイドブック「ことりっぷ」への情報掲載などが挙げられました。

日本版DMOとしての機能を発揮し、秩父地域の活性化に向けたさらなる奮闘に心から期待を寄せたいと思います。

2017-07-24

経済企業委員会県外視察 ①埼玉県川越市










今日から3日間、経済企業委員会の県外視察ということで、初日の本日は埼玉県川越市役所を訪問し、同市が取り組む「インバウンド施策」について調査を行いました。

川越市は都心から北西約30km、人口約35万人の中核市。

江戸情緒あふれる町並みが印象的なこの町では昨年、観光客が過去最高の704万人を達成し、外国人も4割増の過去最多となる17万人を記録。その主な要因について伺いました。

まず、都心から1時間弱という立地性。また、昨年12月に決定した川越氷川祭の山車行事等の「ユネスコ無形文化遺産登録」の話題性やFライナー就航による鉄道利便性の向上、そして、特にアジアを中心とするインバウンドの奏功などが挙げられましたが、それらをリンクさせた形の巧みな誘客作戦に敬服させられました。

顧客インサイトに立てば、首都圏の観光案内所やインバウンド旅行者の人気スポット・ホテル等に配置される「訪日外国人向けフリーマガジンGOOD LUCK TRIP」へのペイドパブリシティ掲載は、極めて有効なメディア選択であったといえるでしょう。その背景に地元西武鉄道の協力があった点も見逃せません。

また、インドネシアに特化したプロモーションもユニークで意欲的でしたし、情報発信の多言語化・デジタル化の取組み、これについては本県も謙虚に学ぶとともに早急な体制整備の必要があることを痛感させられました。

2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ヶ関カンツリークラブを有しこれまで以上に外国人の受入れ環境を整備しつつインバウンド施策に取り組む川越市に大いに学びながら、今回の視察成果を本県の観光振興に活かしてまいりたいと思います。

2017-07-18

7/18マンデー街頭「県内初、高校出前授業」













「皆様、おはようございます。
公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。

 先週は議会日程が目白押しの1週間でありましたが、私は自身の研鑽という意味で、自分が所属しない委員会についてもできるだけ傍聴するようにしております

 今回傍聴した主なものを挙げますと「議員定数等調査特別委員会」。こちらでは、次回2019年の県議選における定数をどうするかについて議論が行われました。

 又、「エネルギー危機管理対策特別委員会」では県における建築物の耐震化の取組みについて、「地方創生産業基盤強化特別委員会」では県の移住定住促進の取組みについて、それぞれ議論が行われました。

 一方、私が所属する「少子高齢化・人口問題調査特別委員会」では高齢者保健福祉と介護保険事業支援の取組み状況について、「経済企業委員会」では愛媛版DMOによる観光振興について審査が行われ、私も種々意見を述べさせて頂きました。

 できれば今申し上げた会合のポイントだけでもお伝えいたしたいのでありますが、あまりにものボリュームになりますので、本日は私の中で先週一番インパクトが大きかった「高校出前授業」についてご報告したいと思います。

 先週11日、NPO法人ネクストコネクション・越智理事長のコーディネートで出前授業が行われましたのは「聖カタリナ学園高校」。私を含め4人の県議が、看護科2年生64名の授業に出席させて頂きました。

 ご案内の通り、昨年18歳選挙権が導入され、高校生が主権者として政治に参加できる時代となりました。

 しかし、当の高校生からしますと“どのように政治と向き合えばいいのかわからない”というのが、私のよくお聞きする声であり、実際のところではないかと思います。

 そんな疑問や不安を解消し、政治をより身近に、自分ごととして感じてもらうべく行われたのが、今回の出前授業で、県内では初めての取組みとなりました。

 始めに越智理事長から、“県議についてどう思うか?という事前アンケートで一番多かったのは「よくわからない」という回答であったが、今日の授業で何か1つでもヒントを掴んでほしいし、主権者としての権利を今後しっかり活かしていって欲しい”との問題提起が行われました。

 そして各議員、自己紹介の後、“議員として具体的にどんな仕事をしているのか?”、“地方議員と国会議員の違いは何か?”といった形で、4人の県議からプレゼンを実施。

 続いて生徒同士、又、生徒と議員の間で「全ての道路に自転車道を整備する」をテーマにディベートが行われました。

 ルールは「自分が県議だったらこのことに賛成か反対か、その理由は何かを述べる」というもので、賛否それぞれに聞き応えがある意見が続出し、議論は白熱。途中私も、生徒からの反論に思わずタジタジとなる場面もありました。

 最後に、最も時間が割かれたのが、生徒から議員への質問タイムでありました。

 「県議の仕事がよくわからない」という生徒たちの本音が飛び交い、時間切れになるくらい多くの質問を頂きました。

 “議員になろうと思った理由は何ですか?”
 “愛媛のために行っていることは何ですか?”
 “選挙のとき、候補者を選ぶポイントは何ですか?”
 “休みの日は何をしてますか?”
 “18歳選挙権についてどう思いますか?”
 “昔と今の夢は何ですか?”
 “収入はどのくらいですか?”などなど。

 時間の関係でお答えできなかったものもありますが、明らかに興味が増した生徒たちの表情、メモの書き取りの多さなどから私は、この質問タイムが生徒たちにとって一番印象に残ったのではないかと感じました。

 同時にそれは、11つの質問に対して4人の県議それぞれが、自身の本音を赤裸々に語ったからだと思います。

 今回「高校出前授業」は、私自身にとりましても本当に貴重な経験となりました。

 私は、18歳選挙権導入の真の目的は、制度の変更を機に政治それ自体が変わること、と考えます。

 政治の側から若者に飛び込み、働きかけていく。その結果、若者の政治への関心と参画が高まっていく。そこが一番重要なポイントであるはずです。

 そのためには、政治を自分ごととする「主権者教育」が今後とりわけ重要になることを、身を持って痛感させられました。

 実際、学校側は、政治の中立性という点でもどうしても無難になりがちで、正直なところ困惑もあるでしょう。

 だからこそ、そうしたスタンスをわきまえた、公選法も十分踏まえた現職議員やNPO、啓発団体を、もっと積極的に活用すべきと思います。

 実際、20代・30代の若者が主催するNPOの授業、主権者教育が多くの高校生の支持を集め、昨年から全国的な広がりを見せているといわれますが、今回直接、生徒たちと触れ合う中でその理由がわかったような気がいたしました。こうした“活きた授業”が全県的に広がることを期待したいと思いますし、私もしっかりと後押しをしてまいりたいと思います。

 最後になりますが、いわゆる地方消滅、全国の自治体の約半数が消滅するといわれる2040年問題があります。これは、今の高校生たちが社会の中核を担う40歳になる頃のお話です。

 確かに人口減少それ自体は避けられないかもしれませんが、地方が消滅するとなると話は違います。そうさせないためにこそ、政治があるからです。

 2040年はもちろんその先の将来にわたって、愛媛が持続可能な私たちのふるさとであり続けるために、今打つべき手は何か、蒔くべき種は何か、しっかりと考えながら、

 そして何より若者の皆様の声を真摯に受け止めながら、未来に対する責任を誠実に果たしてまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」