2018-01-29

1/29マンデー街頭「ワーク・ライフ・バランスの推進と婚活支援」










「皆様、おはようございます。
公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。

先週は出張のため2週間ぶりのご挨拶となりますが、早いもので1月もあと2日となりました。

2月は逃げる、3月は去ると言われますが、月日に置いて行かれないよう気を引き締めて仕事に取り組んでまいりたいと思います。

さて、この間は、県議会特別委員会の県外視察を始め、公明党の東予・中予での党賀詞交歓会、知事や県議主催の新春会合などが相次いで行われ、私も参加させて頂きました。

それぞれの皆様がそれぞれの立場で、新たなスタートを切られたことと思います。私も年頭の決意を忘れずにがんばってまいりたいと思います。

本日は、先々週、少子高齢化・人口問題調査特別委員会で視察を行った佐賀県の婚活支援の取組みについてご報告いたします。

そのお話の前に、既にご存知の方も多いと思いますが、愛媛県は婚活の先進県であります。ビッグデータを活用したえひめ方式と言われる独自の婚活支援で高い成果を挙げ、全国から注目されているのです。

県では今から7年前に事業を立ち上げましたが、これまでにカップルの成約数が1万組を超え、報告が上がっているだけでも900組がゴールイン。

その結果、年々上昇していた結婚平均年齢に歯止めがかかり、このまま順調にいけば下がっていくそうです。

平均年齢が下がれば出生数の増加も期待され、少子化対策の有効事例としてマスコミに取り上げられる機会も多く、全国から本県への視察がひっきりなしという状況であります。

一方、佐賀県では、県から委託された地元広告代理店が「さが出会いサポートセンター」として婚活支援事業を行っており、本県とは一線を画するものでありました。

その最も大きな違いは、“広域連携事業”であることです。

本県の婚活支援事業は基本的に県内完結ですが、佐賀県では九州・山口の9県を1つのエリアとして展開し、その取りまとめを「さが出会いサポートセンター」が行っています。

普通に考えますと、9県の中で、わが県の若者が他県へ流出したらどうしよう?といった心配が先に立つところですが、データによると、九州・山口エリアは「人口移動の約半分が圏域内に留まる」とのこと。

このことに対し、四国をはじめ他のエリアが圏域外へ半分以上流出していることを考えると逆に強みであると捉え、事業モデルを構想した点が素晴らしいと私は感じました。

この事業を推進するのは、9県の知事と経済団体の代表で構成される「九州地域戦略会議」です。

この会議体が母体となって「九州創生プロジェクト」構想のもと、各県が役割分担しプロジェクトを推進します。

そのプロジェクトの1つが「出産等の希望が叶う社会づくり」で、担当する佐賀県が九州・山口という広域エリア内で婚活支援を行うという事業スキームとなります。

まだ事業を立ち上げて1年余りということですので、成果を求めるには時期早尚ですが、中でも特に私が感銘を受けたのは「ワーク・ライフ・バランス推進キャンペーン」でありました。

結婚しない若者が多いのは、“出会いがない”、“経済的に厳しい”など様々な理由が指摘されておりますが、

もしかしたら、

“これまでの価値観が背景にあるのではないか?”、“男性の意識改革が必要なのではないか?”という仮説に基づき調査を行ったところ、

従来の仕事観やこれまでの夫婦の役割分担イメージのままだと、“結婚したいと思わない”、“結婚するのがベストと感じられない”、そんな若者の本音が浮かび上がってまいりました。

調査によりますと、九州・山口エリアの男性は、家事関連の時間が全国平均より短く、妻は夫に比べて約7倍働いているという実態が明らかとなり、そうした男性の意識を改革するために「ワーク・ライフ・バランス推進キャンペーン」が立ち上がったとのことでした。

そして企画コンペを行い、「知事が妊婦に。」という1本の動画が完成しました。

これは、9県の知事が約5㎏の妊婦キットをおなかに装着した状態で、1日執務をしてもらい、その様子を記録編集したものです。

拝見しますと、妊婦の家事や子育てがいかに大変か、身を持って感じる様子が見ているこちらにひしひしと伝わってまいります。

この動画はあっという間に世界にまで反響が広がったそうですが、ネットでも見られますので皆様、ぜひご覧頂ければと思います。

動画を始めとした情報発信によってキャンペーンの認知度が一気に上がり、実施から2年後に調査を行ったところ、

男性の家事時間が増えるなど、当初の目的であった男性の意識改革が着実に進み、出会い・結婚・子育て支援などその他の事業成果にも好影響を与えているということが明らかとなったそうです。

言うまでもなく、婚活支援事業の一番の目的は、男女の出会いと結婚のきっかけをつくることですが、

いわゆるイクメンやカジメンなど、男性側の意識と行動を変えることで、若者の結婚に対する心理的なハードルが下がり、きっかけができやすくなる、そんな佐賀県のアプローチに眼を開かれる思いがいたしました。


佐賀県および九州・山口の取組みに敬意を表しますとともに、今回の視察で得た知見を生かしながら、婚活先進県・愛媛の婚活支援事業がさらにその先をゆく充実したものとなるよう、しっかり取り組んでまいりたいと思います。今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」

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