本夕、今治市内で開催された母校・今治西高校の同窓会総会に参加させて頂きました。
実に9年ぶりとなりますが、つくづく、しみじみ、感じ入ったことは、母校というのは本当に有り難く、旧友もまたかけがえのないものだということです。
そういう年齢になったのかなとも思いますが、あの3年間がなかったら今の自分はない、そう言い切れるくらい多くの方に感謝が込み上げます。
偶然にも、同窓会の会報に拙文が寄稿されることとなりましたので、恥ずかしながら以下、転載します。親バカならぬ、母校バカですみません。タイトルは「蛍雪の未来」です。
かくいう私は今西33期で、現在、愛媛県議会議員(松山市・上浮穴郡選挙区・3期)を務めさせて頂いています。今回の総会は、私たち33期が当番期。誰か寄稿しなければならないということで有り難くもお声がけを頂きました。雲の上の大先輩から息子世代までの幅広さ、テーマもフリーということですので、無難ですが総会にちなみ表題といたしました。
さて、ご承知の通り、わが国は2010年から人口減少時代に突入しており、2100年には現在約1億2000万人の人口が半減し6000万人になると言われています。これは、ほぼ昭和元年の人口と同じです。そもそも2100年というと昭和生まれの私達はおよそ目にすることのできない未来ですが、今年生まれた赤ちゃんの殆どが存命すると言われれば、手が届くほど身近な将来でもあります。その時、日本はどのような国になっているでしょうか。一方、国連の予測では、2100年の世界の人口は現在の74億人から112億人に拡大するとのこと。果たして世界に食料や水、エネルギー資源は足りているでしょうか。平和は訪れているでしょうか。
あるいは「Soceity
5.0」。来るべき未来は、狩猟、農耕、工業、情報に続く第5の社会、仮想空間と現実世界が高度に融合した「超スマート社会」と言われ、既に世界が共有する概念となっています。AI、ビッグデータ、3Dプリンタ、ロボット、IoT、自動運転車。これらは既に進行中の第4次産業革命の一端ですが、その普及は2100年を待たず訪れるでしょう。そうして現出した社会は、昭和世代の私たちには想像もつかないものであるに違いありません。
現在、県内には55の県立高校がありますが、人口半減となれば統廃合の影響を受けない高校はありません。国際標準が進めば、6・3・3制も高等教育のありようも大きく変わるに違いなく、AIの普及は学校も教師も不要とするかも知れません。2100年、果たして母校はどうなっているでしょう。そこに蛍雪精神は受け継がれているでしょうか。
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