2017-06-19

6/19マンデー街頭「道路に寄せられる期待と役割」













「皆様、おはようございます。
公明党・愛媛県議会議員の木村ほまれでございます。

 県議会では、先週15日から28日の会期で6月定例会がスタートいたしました。今回は60億円あまりの補正予算案を中心に審議が行われますが、その柱となるのは、先週お伝えしました通り、経済・雇用対策など当面する重要課題への対応強化、国の内示を踏まえた追加公共事業、この2つであります。

 予算以外では、伊方原発1号機に対して廃炉期間中にも課税できるようにするための条例改正案が上程されました。明日から一般質問という形で論戦が始まります。皆様ぜひ関心を持ってご覧頂ければと思います。

 私の方ですが、先週は企業・団体の各種会合への参加や地域の訪問活動、座談会、県民相談等で東中南予、県下全域を回らせて頂きました。

 そうした中、ある企業でご挨拶させて頂く機会を得まして、道路に寄せられる期待と役割というテーマでお話させて頂きました。本日はその一部についてご報告したいと思います。

 まず、道路って何だろう?と考えますと、水や空気のように、あるのが当たり前の存在であることに気づきます。それがないと暮らしが成り立たない、不可欠の生活インフラであります。

 そうした道路の価値は、大きく分けて3つあるといわれます。まず、「暮らしを支える」という価値です。

 私たちの暮らしは経済活動で成り立っています。その経済は人・モノ・お金・情報によって回っていますが、それらを乗せ、運び、伝え、回していくのが「道路」であり、私たちの暮らしを支える最も重要な基盤である、というのが第1点。

 愛媛県といたしましては、高速道路の南予延伸によって養殖マダイの全国シェアが60%にまで拡大し、三坂道路の開通で久万高原町の入込客が72%増。

 又、名坂道路の開通で九州・大分からの入込客が大幅に増加するなど、この間の道路整備が地域経済の活性化に大きな果実をもたらせてくれつつあります。地方創生の観点からも、道路建設・整備の促進は本県にとって非常に重要です。

 2つめは、「命を守る」価値です。

 近年は、毎年のように全国各地で大規模災害が発生しておりますが、災害発生時に、避難はもとより救助活動や支援物資の運搬を迅速に行う、つまり命を守るためには、道路は繋がっていなくてはなりません。

 だからこそ、愛南から宿毛、八幡浜から大洲、今治から湯ノ浦、県内にあるこの3つのミッシングリンクの解消が急がれるわけであり、これについては中村知事を先頭にオール愛媛で、私たち公明党も全力で後押しに取り組んでいるところであります。

 又、社会インフラの老朽化対策も県民の命に直結する喫緊の課題です。

 公明党といたしましては太田国交大臣の時に、老朽化した大洲・八幡浜の夜昼トンネルの新規事業化に道筋をつけさせて頂きました。

 又、昨年はJR博多駅前で大規模な道路陥没事故がありましたが、この問題については私自身、何度も本会議で取り上げ、おかげさまで今年度から道路の空洞化調査が開始されることになりました。今後も命を守る道路がしっかりと整備されるよう取り組んでまいりたいと思います。

 そして3つめは、「未来を拓く」価値です。

 時代とともに社会の価値観は変わり、ニーズも多様化します。道路も例外ではありません。

 直近の県の調査によりますと、県民が今一番、道路に望むものは何かと言いますと「自転車道や歩道の整備」がダントツの1位であります。これはかつてそれほど高くなかったニーズです。

 ご案内の通り、愛媛県では自転車新文化を掲げ、サイクリングパラダイスの実現を目指しておりますが、そうした機運が着実に定着していることを物語るデータではないでしょうか。

 では次世代のニーズは?と考えますと、例えば現在、公明党が注力しております「無電柱化」や「バリアフリー化」。これらは確実に大きな流れとして押し寄せてくると思いますし、第4次産業革命を視野に入れますと「道路とIoTの結合」や「自動運転化」の実現も、実は「手の届く未来」にまで近づきつつあり、正に道路が「未来を拓いていく」そういう時代に入ったと言えるのではないでしょうか。

 今日は、道路に寄せられる期待と役割についてお話をさせて頂きましたが、道路に限らず私たちの暮らしは、なくてはならない様々なモノやコトで成り立っています。

 その1つ1つを突き詰めていく知恵と勇気によって、私は今、政治が直面する様々な困難、例えば人口減少問題や少子高齢化にまつわる諸課題も、必ず乗り越えていくことができると確信しております。

 そうした決意で6月定例会、しっかりと臨んでまいりたいと思いますので、今週もどうぞ宜しくお願いいたします。」

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